ぐっすり寝ていると、突然ふくらはぎに走り出す激痛・こむら返り。痛みが治まって寝ようとしても、また痛みが起きるのではないかと心配になりますよね。今回はこむら返りの意外な原因について探っていきましょう。
睡眠中にこむら返りが起こりやすい原因とは?
そもそもこむら返りとは、どのような現象を指すのでしょうか。昨年放送された「その原因、Xにあり!」(フジテレビ系)では「諦めていた不調 解明SP」という特集の中でこむら返りをピックアップ。"出沢明PEDクリニック院長"の出沢明先生は、「筋肉が縮みすぎてしまって起こる現象」がこむら返りであると説明しています。
また、寝ている間に起こるこむら返りについては"あおむけ寝"に原因があると指摘。「あお向けに寝ていると、布団の重さなどでつま先が伸びてしまっている場合があります」と補足してくれました。つま先が伸びているとふくらはぎの筋肉が縮みやすい状態になり、こむら返り発症のリスクがグンとアップ。
たかが布団の重さでこむら返りが起こるのかと疑問に思うかもしれませんが、睡眠中は筋肉の縮みすぎを防ぐ「腱紡錘」(けんぼうすい)の動きが止まっています。ふくらはぎの両端についている腱紡錘が休んでいると、布団の重みも筋肉を縮めてしまう要因に。
あおむけ寝とこむら返りの関係性を知った視聴者からは「布団程度の重さでこむら返りが起こるのか...」「あおむけで寝るなんて、普通によくあるシチュエーションだからびっくり!」と、驚きの声が上がりました。
こむら返りを予防する方法
睡眠中という無防備な状態を襲うこむら返りですが、対策法もちゃんとあるので安心してください。出沢先生の紹介してくれた「壁押し」というエクササイズは、手軽にトライできておすすめです。
片足を前に出して壁に手をついたら、前足の膝を軽く曲げた状態を1分間キープ。後ろ足のかかとは床から離さないようにしましょう。続いて前に出す足をチェンジして同じ動作を行えばメニュー完了です。毎晩寝る前に行うとより効果的に。壁押しを続ければふくらはぎの筋肉が柔らかくなり、寝ている間でも腱紡錘が反応しやすくなりますよ。
1日たった2分の運動でこむら返りが防げる壁押し。ふくらはぎの痛みに悩まされている人は、是非試してみてください。