若いころは、夜はぐっすり眠って翌朝さわやかに目覚めていたという人も、年齢を重ねるにつれて、次第に寝つきが悪くなっていくようです。睡眠不足の状態が続くと、認知症や生活習慣病などの病気を引き起こす恐れもあります。まずは自分の睡眠が足りているかどうか確認してみましょう。
眠れない、寝つけないなど不安を抱える人が多い
私たちが生きていく上で「睡眠」は欠かせないものです。しかし、年齢とともに「ぐっすり眠れない」「なかなか寝付けない」という悩みをもつ人が増えてくるようです。
「眠れないのは、『加齢によって体力が落ちたからだ』と思われる方も多いですが、もっと大きな原因があります。それはホルモンのバランスの変化です。年を取るにつれて、睡眠や覚醒に関連するホルモンの働きが弱まっていきます。そのため、少しずつ睡眠の持続時間が短くなり、途中で目が覚める回数も増えていくのです」と白濱龍太郎先生は話します。
自分がどのくらい睡眠がとれているか、下の「『眠りの質』セルフチェックリスト」で調べてみましょう。
睡眠が足りているかどうか「眠りの質」自己診断表でチェック
取材・文/松澤ゆかり、山川寿美恵
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<教えてくれた人>
白濱龍太郎(しらはま・りゅうたろう)先生
白濱龍太郎(しらはま・りゅうたろう)先生
睡眠、呼吸器内科、在宅医療専門クリニック「RESM新横浜」院長。筑波大学医学群医学類卒業。東京医科歯科大学大学院統合呼吸器病学修了。2013年から現職。メディア出演、著書など「睡眠」の分野で注目されている医師。著書に『誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』(アスコム)などがある。