朝晩の寒暖差が激しくなり、体の「冷え」が気になる季節になりました。冷えから体を守るためには効率よくポイントを温めるのが大事。今回は神奈川歯科大学大学院統合医療学講座・特任教授の川嶋先生にお話を聞きました。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年10月号に掲載の情報です。
【前回】「足先にアルミホイル」も有効! 手首と足首を温めて、今年こそ「冷え」を撃退【川嶋 朗先生が指南】
「くびれ」の温め方
首・手首・足首の3つの首とともに、近年では「くびれ」(おなかまわり)を温めることが大切だといわれるようになってきました。外出時や睡眠時、起床時におなかを温めることで、便秘や膀胱炎といった不調が改善されることも。
おなかも腰も温める一年中腹巻
「起床時、布団の中でおなかに手を当てたとき、手よりも冷たさを感じたら、おなかが冷えている状態。原因は内臓の冷え。放っておくと怖い病気につながることも。腹巻は、年間を通しての使用を推奨しています。季節に沿った素材の腹巻を選び、快適さを保って」(川嶋先生)
使い捨てカイロで「くびれ」のツボを長く温める
「おなかまわりを効果的に温めるのに便利なのが、使い捨てカイロ。おなかには、へそにある『神闕(しんけつ)』やへその左右、指3本分外側のところにある『天枢(てんすう)』など、温めると良い効果をもたらすツボが。冷えを感じたらカイロで温めて」(川嶋先生)※低温やけどの可能性があるため、カイロは必ず衣服の上に貼り、長時間同じ個所に貼り続けないよう注意してください。
使い捨てカイロは貼るタイプがおすすめ
蒸しタオルでも!
レンジで温めた濡れタオルを、ポリ袋や食品用保存袋に入れ、下着やシャツを着用した上から当てて温めましょう。
寝覚めの白湯で内臓を元気に
「白湯の温度は、体温より高めであればお好みでOK 。胃腸の消化・吸収を助けてくれますし、内臓が温まり全身の血流が上がるので、基礎代謝も高まります」(川嶋先生)
タオル揺らしで血流促進
「長時間座り続けた後などは、おなか~腰まわりの血流が滞ります。そんなときに有効なのが、タオルを使って揺らす簡単マッサージ。お尻まわりのこりがほぐれ血行が良くなります」(川嶋先生)
やり方
(1)フェイスタオルを用意し、細長く折る。
(2)タオルを腰の後ろに回し、両手でタオルの端を持つ。
(3)軽く揺するようにタオルを左右に動かす。こするのではなく揺することを意識しながら行う。