健康や若々しさに深くかかわりがあるという血管や血流。でも血管や血流の働きをよくするにはどうしたら? 今回は医師、医学博士の根来秀行(ねごろ・ひでゆき)先生に「呼吸が深くなる肩甲骨ほぐし」について教えてもらいました。
【前回】血管を若返らせる新習慣。朝昼晩でそれぞれ違う、血管をゆるめる最適呼吸法
呼吸が深くなる「肩甲骨ほぐし」
深い呼吸が苦手な人は、総じて肩甲骨がガチガチになっています。
肩甲骨本来の動きを取り戻して、深い呼吸を身につけましょう。
肩甲骨を開く
肩をすぼめたり、腕を前に突き出したりするときに、肩甲骨を開く"外転"の動きを高めます。
【20秒×3回】
(1)いすに座り手を組む
いすに座って背すじを伸ばし、胸の前で両手を組む。背中は背もたれから離して浅く座り、両足は軽く開いた状態でリラックス。
(2)ゆっくり息を吐きながら両手を前に
腕を限界まで伸ばしたところで20秒キープを。上体が前へ倒れないように注意しましょう。
肩甲骨をはがす
腕を上げるときに肩甲骨を開いて上げる、下げるときに肩甲骨を寄せて下げるという動きで、柔軟性をアップ。
【前後各5回×3セット】
(1)背すじを伸ばし、指先を肩にのせる
背中を背もたれから離して浅く座り、背すじを伸ばす。その状態から指先を左右の肩にのせて、胸をしっかり張る。
(2)前後にクルクルと大きく回す両ひじで前後に円を描くイメージで、腕全体を前から後ろに5回、後ろから前に5回、回す。腕はできるだけ大きく回し、指先は肩から離れないように注意を。
《肩甲骨のガチガチ度をチェックしてみましょう》
(1)体の前で両手のひらと両ひじをぴったりと合わせる。
(2)手のひらとひじをくっつけたまま、真上に上げる。
(1)で両ひじがつかなかったり、(2)で鼻の高さまで上げられない人は、肩甲骨が硬くなってガチガチになっている可能性があります。
取材・文/寳田真由美(オフィス・エム) イラスト/moeko