深い呼吸ができない人は肩甲骨周りがガチガチかも! すぐにできる簡単「肩甲骨ほぐし」

健康や若々しさに深くかかわりがあるという血管や血流。でも血管や血流の働きをよくするにはどうしたら? 今回は医師、医学博士の根来秀行(ねごろ・ひでゆき)先生に「呼吸が深くなる肩甲骨ほぐし」について教えてもらいました。

【前回】血管を若返らせる新習慣。朝昼晩でそれぞれ違う、血管をゆるめる最適呼吸法

呼吸が深くなる「肩甲骨ほぐし」

深い呼吸が苦手な人は、総じて肩甲骨がガチガチになっています。

肩甲骨本来の動きを取り戻して、深い呼吸を身につけましょう。

肩甲骨を開く

肩をすぼめたり、腕を前に突き出したりするときに、肩甲骨を開く"外転"の動きを高めます。

【20秒×3回】

(1)いすに座り手を組む

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いすに座って背すじを伸ばし、胸の前で両手を組む。背中は背もたれから離して浅く座り、両足は軽く開いた状態でリラックス。

(2)ゆっくり息を吐きながら両手を前に

深い呼吸ができない人は肩甲骨周りがガチガチかも! すぐにできる簡単「肩甲骨ほぐし」 2302_P017_02.jpg腕を限界まで伸ばしたところで20秒キープを。上体が前へ倒れないように注意しましょう。

肩甲骨をはがす

腕を上げるときに肩甲骨を開いて上げる、下げるときに肩甲骨を寄せて下げるという動きで、柔軟性をアップ。

【前後各5回×3セット】

(1)背すじを伸ばし、指先を肩にのせる

深い呼吸ができない人は肩甲骨周りがガチガチかも! すぐにできる簡単「肩甲骨ほぐし」 2302_P017_03.jpg背中を背もたれから離して浅く座り、背すじを伸ばす。その状態から指先を左右の肩にのせて、胸をしっかり張る。

(2)前後にクルクルと大きく回す深い呼吸ができない人は肩甲骨周りがガチガチかも! すぐにできる簡単「肩甲骨ほぐし」 2302_P017_04.jpg両ひじで前後に円を描くイメージで、腕全体を前から後ろに5回、後ろから前に5回、回す。腕はできるだけ大きく回し、指先は肩から離れないように注意を。

《肩甲骨のガチガチ度をチェックしてみましょう》

(1)体の前で両手のひらと両ひじをぴったりと合わせる。

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(2)手のひらとひじをくっつけたまま、真上に上げる。深い呼吸ができない人は肩甲骨周りがガチガチかも! すぐにできる簡単「肩甲骨ほぐし」 2302_P017_06.jpg

(1)で両ひじがつかなかったり、(2)で鼻の高さまで上げられない人は、肩甲骨が硬くなってガチガチになっている可能性があります。

取材・文/寳田真由美(オフィス・エム) イラスト/moeko 

 

<教えてくれた人>
医師、医学博士

根来秀行(ねごろ・ひでゆき)先生

ハーバード大学医学部客員教授、ソルボンヌ大学医学部客員教授、事業構想大学院大学理事・教授など。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたる。著書多数。

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『ハーバード&ソルボンヌ大学 Dr.根来が教えるストレスリセット呼吸術』

(根来秀行 /KADOKAWA)

1,650円(税込)

約5万人を対象に調査・分析した結果をもとに、不調から抜け出す方法を考案。最適なタイミングでの8種の呼吸法と、切り替えのスイッチとなる行動のヒントが101種も詰まった一冊です。

この記事は『毎日が発見』2023年2月号に掲載の情報です。
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