リンパティック・ストレッチの考案者である前新マミさんに「おなかにたまった脂肪や水分を流す体操」を教えてもらいました。
リンパ体操とは
毎日激しい練習を重ねるバレリーナの疲れを早く取り、筋肉を蘇らせるメンテナンスのストレッチ。リンパの流れを促進して体の隅々まで巡らせ、体を修復・回復させて歪みを正すのが目的です。
「おなかにたまった脂肪や水分。リンパを流すといっしょに排出できます」
リンパが脂肪を回収して排出する
おなかや下腹部にポッコリついた脂肪―。
とくに女性は下腹部に脂肪がつきやすい傾向です。
おなかの脂肪を落とすには、腹筋運動をしなくては!? と思うかもしれませんが、腹筋運動は腹直筋や腹斜筋といったおなかにある筋肉を鍛えることはできますが、それが即、脂肪を落とすことにつながるわけではありません。
おなかにはリンパが集まる場所があり、また、リンパの流れが悪いと脂肪や老廃物などを回収して排出する、といった働きがスムーズに行われません。
そのため、むくんだり痛み物質が滞ってしまいます。
雑巾やタオルをギュッと絞って水をきるのをイメージしてみてください。
これと同じで、おなかを大きくねじるとおなかにたまったリンパや脂肪がギュッと絞られて流れを促進することができ、おなか周りがスッキリします。
前新流ダイエットルール
●おなかがすいてから食べる
朝昼晩と時間が来たのでご飯を食べる、のではなく、おなかがすいてから食べる。おなかがすいていないのに食事の時間だから、と食べていると食べ過ぎになります。
●間食はしない
おなかがすいていなくても三食しっかり食べて、そのうえ間食までしたのでは太るのは当然です。まずは間食をやめてみましょう。
●足踏みダッシュで食欲をコントロール
筋肉を動かすと食欲が一時的におさまるといわれています。何か食べた~い、と思ったら足踏みダッシュをして、ちょっと我慢してみてください。
おなかの脂肪を流すリンパ体操
足をまっすぐに天井方向に伸ばします。
足をそろえて右・左と横に床に足がつかないところまで倒します。
腰周りの筋肉も使われているので、血行がよくなってきます。
8往復ほど行います。
1
2▼【NG】足が床についてしまうのはNGです。
3.反対側にも4秒かけて倒します。
足を倒す角度は自分のできる範囲で大丈夫です。
《今月の寝る前10秒リンパ》
腹筋を使う
寝るときには、ゆっくり背骨を一つずつ床に下ろしていくイメージで、腹筋を使って横になっていきます。
取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange