健康のカギを握る!?「腸内フローラ」とは

腸内フローライラスト.PNG

話題になった腸内フローラ、実は何のことかよく分からない...という人も、多いのではないでしょうか。そこで、京都府立医科大学大学院消化器内科学準教授の内藤祐二先生に、腸内フローラについて解説していただきました。

腸内フローラとは?

「私たちの腸内には100 種以上、個数は約100 兆個にもなる腸内細菌がすみついているのをご存じですか?多種多様な腸内細菌が種類ごとに腸内にグループをつくって生息していることは花畑に例えられ、「腸内フローラ」(=腸内細菌叢そう)と呼ばれています。顔や個性がそれぞれ異なるように、「腸内フローラ」も、一人一人まったく違うもので、その状態は生活習慣や年齢、ストレスなどによっても変化するんです。」と内藤先生。

理想的な腸内フローラとは?3つの腸内フローラを理解しよう

内藤先生によると、腸内細菌叢は3つに分類されます。まずは乳酸菌、ビフィズス菌などの免疫力を高め、感染症に強くなり、消化・吸収を高め、ビタミンを合成する「有用菌(善玉菌)」。2つめは腸の働きを弱め、腸内を腐敗させて発がん物質や毒素などをつくり出す「有害菌(悪玉菌)」である大腸菌、ウェルシュ菌など。3つめに「日和見菌」という種類や機能が解明されておらず、善玉菌、悪玉菌の優勢なほうに味方する菌。
「人間社会や学校に、いろんな人がいるように、私たちの腸内細菌にもいろんなタイプがあるんだな...などと考えると、腸の活動をイメージしやすいかもしれませんね。」と内藤先生は言います。
善玉菌、悪玉菌、日和見菌の比率は、2:1:7程度が正常な腸内フローラの状態だといわれています。「アレルギー疾患がある子どもの腸内フローラにはビフィズス菌が少ないことも報告されています。慢性的に便秘の人の腸内フローラは悪玉菌が多く、下痢が続く人は腸内フローラの種類が少ない傾向があります」と内藤先生。自分の便を毎日観察することも、とても大切なことで、理想的な便は「黄色に近い黄土色で表面が滑らかなバナナのような形」なのだそうです。

内藤先生の腸内フローラはどうなっている?

日々、腸内フローラを研究されている内藤先生。自身の腸内フローラを調べたところ、なんと"おなかのバランスを乱す菌がゼロ"の結果だったそうです。約半年、オリジナルのドリンクを毎日飲んでいるとのことなので、私たちも真似したいですね。

後編「心と体に影響大!腸の健康度をチェックシートで確認」はこちら。

内藤先生
<教えてくれた人>
内藤裕二(ないとう ゆうじ)先生

京都府立医科大学大学院消化器内科学准教授。胃カメラなど内視鏡検査の達人として患者さんから厚い信頼が寄せられる。胃がん撲滅のための研究や、機能性食品の有用性を科学的に分析する研究でも有名。近著に『消化管(おなか)は泣いています』『人生を変える賢い腸のつくり方』(ともにダイヤモンド社)。

この記事は『毎日が発見』2016年6月号に掲載の情報です。
PAGE TOP