「立ち上がるときにひざが痛む」など、年齢とともにひざ痛を訴える人が増えてきます。ひざ痛の中で多いのは、「変形性ひざ関節症」という病気です。これは、日本人のひざの痛みの原因として最も多いといわれているもので、ひざに負担がかかり続けることによって、ひざへの衝撃を吸収するクッションの役割をする関節軟骨がすり減り、半月板が傷み、ひざに痛みが起こる病気です。加齢が原因で起こるため、年齢が高くなるほど発症しやすくなります。
いつまでもアクティブに過ごすには、私たち世代が抱えやすい痛みの原因や症状、自分でできる対策、医療機関での治療方法を正しく知っておくことが大切です。
まずは、症状のチェックをしてみましょう。
【変形性ひざ関節症のチェック!】
①日常生活でのひざ痛チェック
□動き始めに痛む
□立ったり、座ったりするときに痛む
□階段を上り下りするときに痛む
□歩いているときに痛む
□ひざが痛んで曲げ伸ばしがしにくい
②ひざのお皿(膝しつ蓋がい骨こつ)を動かしたときのひざ痛チェック
→お皿を動かすと痛みがある
<チェックの仕方>
いす、または床に座り、片側の脚を伸ばして力を抜きます。両手の親指を重ねてお皿を上下、左右、斜めに動かし、動かしにくい部位や痛みをチェックします。反対側も同様に。
①だけに当てはまる場合・・・変形性ひざ関節症が進んでいる可能性が高い
日常生活で痛みが起こる場合は、変形が進行している変形性ひざ関節症が疑われます。早めに整形外科を受診しましょう。
①、②の両方に当てはまる場合・・・変形性ひざ関節症の可能性が高い
変形の進行は軽度と考えられますが、変形性ひざ関節症が疑われます。ストレッチで痛みを改善しましょう。