「1日1個のりんごは医者いらず」といわれ、毎日食べると健康が維持できることは、昔から知られていました。りんごは特有成分も多く、驚くほどたくさんの健康効果が期待できる身近な果物です。料理研究家で管理栄養士の村上祥子先生に、りんごの効果や健康レシピを教えてもらいました。
りんごの栄養が健康をサポート!
りんごにはさまざまな効果があります。皮に多いアップルペクチン(食物繊維)は、腸内の異常発酵を防ぎ、腸内環境を整える作用があります。また、血圧やコレステロールの調整に効果的といわれているカリウムも豊富。りんごのクロロゲン酸、タンニン、ケルセチンなどを総称して〝りんごポリフェノール〟と呼びますが、いずれも抗酸化作用が高い成分です。
特有の酸味はリンゴ酸、酒石酸(しゅせきさん)、クエン酸などで、疲労回復効果があります。りんごを毎日摂って健康維持に役立てましょう。また、温度差を嫌う果物なので、ポリ袋に密封して冷蔵庫で保存するようにします。
村上流りんご酢の作り方
大さじ1当たり24kcal/塩分0g
【材料】(450ml分)
りんご(今回はサンつがる使用) ...約1/2個(正味100g)
※りんごは好みの種類を使ってよい。
氷砂糖...100g
米酢...200ml
【作り方】
1 りんごはよく洗ってからペーパータオルで水分を拭き、4等分して芯を除き、皮ごと1㎝幅のいちょう切りにする。
2 瓶に氷砂糖と1を入れ、酢を注ぐ。
3 ふたをしないで電子レンジ600Wで30秒加熱する。
4 取り出して、ラップを直にのせ(落としぶた代わり)、ふたをして常温で12時間おいたらできあがり。翌日から飲める。酢漬けのりんごも食べられる。
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取材・文/石井美佐 撮影/中野正景
村上祥子(むらかみ・さちこ)さん
料理研究家・管理栄養士。1942年、福岡生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。食材の持つ力で健康寿命の延伸を図る研究に関与する。同大学内の「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。公式ホームページ http://www.murakami-s.jp/