寒い日が続き、動くのが億劫になり座りっぱなしになっていませんか? 今回ご紹介するのは、硬くなっている腰からお尻、太ももの裏側を伸ばすストレッチ。リンパティック・ストレッチの考案者・前新マミさんに「腰痛を改善するストレッチ」を教えてもらいました。
リンパ体操とは
毎日激しい練習を重ねるバレリーナの疲れを早く取り、筋肉を蘇らせるメンテナンスのストレッチ。リンパの流れを促進して体の隅々まで巡らせ、体を修復・回復させて歪みを正すのが目的です。
『骨盤の後傾が腰痛を招く大きな原因です』
座っている時間が長い=腰痛になりやすい
座っている時間が長い生活習慣の人ほど、腰痛になりやすいです。
座っている姿勢は血流やリンパの流れを止めてしまうので、体にとっていいことがありません。
日本人が感じている自覚症状で最も多いのが腰痛だともいわれています。
腰痛の原因はいろいろありますが、座っている時間が長くて腰痛持ちといわれるような人は、骨盤が後傾しやすいことが原因の一つです。
骨盤が後傾すると、猫背気味でおなかがポッコリ出てしまい、腹筋やお尻、太ももの筋肉が衰えているか硬くなり、腰痛を招きます。
逆に前傾している人は、反り腰といわれる状態で、腰痛の一因になります。
腰痛で硬くなっている腰からお尻、太ももの裏側をストレッチで伸ばしましょう。
骨盤が後傾していませんか?
自分で簡単に骨盤が後傾していないかチェックしてみましょう。
あお向けになって脱力したら、手のひらを床側にしてウエストのあたりに入れてみます。手がやっと入るくらいなら正しい骨盤の位置です。手が入らない人は骨盤が後傾しています。逆にスポッと手が入ってしまう人は骨盤が前傾しています。
×【後傾しやすい座り方】
背もたれにドシンという感じで寄りかかり、腰や背中が丸くなっていると骨盤が後傾しやすくなります。
〇【正しい座り方】
背もたれに寄りかからず、腰はしっかり立てて、できれば腰、ひざ、足首は90度を保てると骨盤が後傾しないで座れます。
床に座り、ひざを曲げておなかと太ももをピッタリくっつけて両手でつま先をつかみます。
そのままスルスルとかかとを滑らせて足を伸ばしていきます。
できるところまで足を伸ばして前屈します。
4回繰り返し、腰から太ももの裏側が伸びているのを感じましょう。
(1)
【つま先に手が届かない人は】
太ももの裏に手を回して、おなかと太ももをピッタリくっつけて行いましょう。
(2)
このまま10秒キープ!
キープしたら、おなかと太ももをつけたまま1に戻ります。
《今月の寝る前10秒リンパ》
腰を緩めてリラックス
両手を大きく伸ばし、両ひざをそろえて立てたら、パタンパタンと左右に倒します。お好き
なだけ何回でも。肩が床から上がらない方が効果があります。
取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange