新型コロナ「インフルエンザとの見分け方はありますか?」さまざまな疑問を解決!/教えて! 峰先生

新たな変異ウイルスが世界各地で確認されている新型コロナウイルス。今後の対策や情報との付き合い方などを、米国立研究機関博士研究員の峰宗太郎先生に伺いました。

【前回】新型コロナ「変異ウイルスについての情報が多くて不安」さまざまな疑問を解決!/教えて! 峰先生

【疑問】

新型コロナとインフルエンザ見分け方はありますか?

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「症状だけでの判別はできません。すぐに受診を」

「症状だけでインフルエンザか、新型コロナウイルスかを判断することは、医師でも難しいものです。

発熱や咳、鼻水の量が多い、全身がだるいといった症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。

新型コロナウイルスのワクチンと併せて、インフルエンザワクチンを接種しておくと両方の感染・発症・重症化のリスクが下がります。

また、特に高齢の方において日本人の死因上位である肺炎を予防するには、肺炎球菌ワクチンの接種も有効です」

≪受けておきたいワクチン》

肺炎球菌
肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、重症化を防止。インフルエンザワクチン接種と併せて行うと、さらに効果的。65歳以上は、5年ごとの接種を推奨。

インフルエンザ
インフルエンザウイルスによる発症防止や重症化の防止に有効。流行前の12月上旬までに接種を受けておくと効果的。65歳以上は、毎年1回接種を推奨。

※掲載内容は、2022年1月12日時点の情報に基づいています。

取材・文/寳田真由美(オフィス・エム) イラスト/風間勇人

 

<教えてくれた人>

米国立研究機関博士研究員
峰 宗太郎(みね・そうたろう)先生
医師(病理専門医)、薬剤師、博士(医学)。国立国際医療研究センター病院、国立感染症研究所等を経て現職。専門は病理学・ウイルス学・免疫学。ワクチンや医療リテラシーなどの情報を発信している。

この記事は『毎日が発見』2022年2月号に掲載の情報です。

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