肝臓に中性脂肪が過剰にたまる肝脂肪。患者数は推定約3000万人で、4人に1人と言われています。そこで肝臓のダイエットを始めてみませんか。肝臓ダイエットを始める前に、まずは肝臓の状態を確認しましょう。栗原クリニック東京・日本橋院長の栗原 毅(くりはら・たけし)先生に、「適度な運動で肝臓を改善するスロースクワット」について教えてもらいました。
【前回】栄養価が高いくて手軽さも抜群! 「粉茶」を使った健康メニューで「肝臓ダイエット」
【最初から読む】血圧も血糖値も下がる肝臓ダイエット。まずは「肝臓の健康度」をチェックしよう!
【体操編】スロースクワットが効果大!
5秒で下ろして5秒で上がるを5回×朝晩行う
1.両足を肩幅よりやや広めに開いて立つ
顔は正面に向けて、腕は胸の前で組みます。(写真は正面から見たところ)
2.ゆっくりと腰を下ろしていく
口からゆっくり息を吐きながら、5秒かけて腰を落としていく。
3.太ももと床が平行になるまでひざを曲げる
無理せず、できるところまででOK。呼吸は止めないようにします。
4.ゆっくりと5秒かけて体を上げていく
息を吸いながら、5秒かけて体を上げる。ひざは完全に伸ばさず、40度位の角度に。
ポイント!
● 下半身の筋肉を意識する
● とにかくゆっくり行う
● 呼吸は止めない
○腕を伸ばしてもOK
腕は両手を揃えてまっすぐ前に伸ばしてもかまいません。
×目線を下げない
目線が下がると背中が前に傾いてしまうのでしっかり前を見て。
×足が内股
内股にした状態で腰を落とすと、ひざを痛める原因になります。
×ひざが出過ぎ
つま先より前にひざが出ると、ひざを痛めやすくなります。
×ひざを伸ばす
体を上げたときにひざを伸ばすと、効果が大幅に下がります。
《スロースクワットが効くワケ》
ひざを伸ばしきらずに筋肉の緊張を保つことで、収縮した筋肉の圧力によって血流が制限され続けます。すると、実際にかけた負荷以上に高い効果が得られます。
まずは1カ月続けよう
最初はつらいと感じますが、1カ月続ければ、階段を上るのがラクになったと実感するはずです(栗原先生)
[もうちょっとできる日は]
座ったまま足上げ
【1セット60秒 1日3~6回】
いすに深めに座る
両足を揃えて、いすにしっかりと座ります。
両足を床と平行になるまで上げる
息を吐きながら両足を水平に上げる。足を持ち上げた状態でキープ。足が上がらない人は、上がるところまでで大丈夫。
目標は60秒。少しずつ時間をのばして!
ポイント!
● 足を上げるのはできるところまで頑張る
● 呼吸は止めない
【片足ずつでもOK】
片足ずつ、リズミカルに上げ下げするのも効果的。テレビを見ながらでもできます。
取材・文/オフィス・エム(寳田真由美) 撮影/西山輝彦 モデル/永谷佳奈 イラスト/佐藤香苗 スタイリング/片野坂圭子