だらだらと歩くだけでは意味がない!? 効果が3倍になる「ながら行動」を取り入れた「脳が働く散歩法」

超高齢社会の現代において、認知症は誰もがなりうる病気の一つ。脳は体よりも老化が早いといわれています。10の新常識を知って、脳の健康寿命を延ばしましょう。今回は、アルツクリニック東京院長、順天堂大学医学部名誉教授の新井平伊(あらい・へいい)先生に「『脳寿命』を延ばす新常識」をお聞きしました。

【前回】二つのことを同時に行って脳を活性化! 「脳寿命」を延ばす「ながら行動」で認知症予防

【最初から読む】2025年には5人に1人が認知症!? 「脳が老化する4つの仕組み」を知って老化予防を心がけよう

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【新常識】脳が働く散歩法を実践する

「ながら行動」を取り入れて普段の散歩の効果を倍に!

健康のために行っている人も多い散歩やウォーキング。

これも、簡単な「ながら行動」を取り入れることで、同時に脳を活性化させることができます。

関連記事:二つのことを同時に行って脳を活性化! 「脳寿命」を延ばす「ながら行動」で認知症予防

「ただだらだらと歩くだけでは意味がありません。咲いている花の名前を思い出したり、止まっている車のナンバーを覚えたりしながら楽しく歩き、帰宅してからは思い返したりすると、意欲や想像、判断、記憶などをつかさどる脳の前頭葉が刺激され、日々の散歩の効果が2倍、3倍にもなるのです」と、新井先生はすすめています。

脳の健康は何か一つだけをすれば維持できるというわけではないそうです。

「散歩一つとっても、何か楽しみをプラスすることで、脳が老化するリスクを減らすことにつながります」(新井先生)

プランニング散歩法

いつもの散歩の効果を3倍にする方法も。

まず出発前に「計画」を立て、「実行」した後は、思い出を「振り返り」ます。

旅行にも応用できます。

[計画]
「今日はどこへ行こうかな」「どのコースを歩こうかな」と、あれこれ計画を立てます。

[実行]
周囲の景色や、旅行なら名物や名所などを楽しみながら歩きます。写真を撮影しても。

[振り返り]
家族に話したり、写真を見返したりしながら思い出を反すう。絵手紙を描くのもおすすめ。

ながら散歩法

歌いながら歩いたり、俳句を作りながら歩いたり、散歩をしながら、もう一つのことをします。

ただし、周囲の車や人には十分に注意を。

気付き散歩法

前だけを見て黙々と歩くのは×。

花や植物、人、建物など、常に周囲に興味を持ち、新しいことに気が付くだけで、体と同時に脳が刺激されます。

×だらだらと散歩する

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【次回】認知症の予防には、まず太ももの表側「大腿四頭筋」を鍛える! 継続することが大事!

【まとめ読み】特集「『脳寿命』を延ばす10の新常識」記事リストはこちら!

取材・文/岡田知子(BLOOM) イラスト/藤田ヒロコ

 

<教えてくれた人>
新井平伊(あらい・へいい)先生
アルツクリニック東京院長、順天堂大学医学部名誉教授。専門はアルツハイマー病を中心とした老年精神医学。1978年、順天堂大学医学部卒業。1999年、同大学病院で国内唯一の「若年性アルツハイマー病専門外来」を導入。2019年、アルツクリニック東京を開業し、世界に先駆けてアミロイドPETを含む「健脳ドック」を導入した。

この記事は『毎日が発見』2021年6月号に掲載の情報です。

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