抗酸化作用で体内の免疫機能をアップ!「コロナ禍で注目のお菓子」とは?

もう1年にもなろうとするコロナ禍。「ウィズコロナ」の時代となり、新たな生活習慣を身につけていくことが大切ですよね。そのヒントが、12月8日に開催された「オンラインチョコレートフォーラム2020」にありました。

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トークゲストは商品ジャーナリスト・北村 森さん、慶応義塾大学医学部化学教授・井上浩義先生、愛知学院大学心身科学部健康栄養学科特任教授・大澤俊彦先生、東京慈恵会医科大学附属柏病院栄養部課長で管理栄養士の湯浅 愛さん。

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中でも面白かったのは、「オススメしたい新たな生活習慣」として、「コロナ禍で注目のおやつ」が発表されたこと。

「コロナとおやつって関係あるの?」と思う方もいるかもしれませんが、多方面から面白い発表がなされました。

コロナ禍で「食」を大切にする人が増えた

まず発表されたのはコロナ禍での「食の意識の変化」です。

商品ジャーナリストの北村さんによると、コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えたこと、また「未知のウイルス」への脅威から 、「食の健康意識」が高まることで、「間食・おやつ」への考え方も変化した、と言います。

「1つは、人はおやつをより強く意識しはじめたということ。2つ目は、おやつと健康をより結び付けて考えるようになったことです」(北村さん)

北村さん監修のもと、菓子メーカーの明治が10代~60代の男女600人に行った調査では、コロナ禍以前に比べて約6割が「健康意識が高まった」と答えたそうです。

抗酸化作用で体内の免疫機能をアップ!「コロナ禍で注目のお菓子」とは? 【明治】チョコレートフォーラム2020_菓子と健康観調査リリース_1208-2.jpg「"食"はコロナ禍でも変わらない営みであった。制約のある生活の中で、豊かである、楽しい、びっくりするというような部分を食事にも求め始めたのではないでしょうか。食事にもその人それぞれの譲れない一線というのが反映され、おやつにも体に良いものを選びたい人が増えているんです」(北村さん)

抗酸化成分が豊富な「高カカオチョコ」

そんな「健康を意識したおやつ」でオススメされていたのが「高カカオチョコ」。
抗酸化作用で体内の免疫機能をアップ!「コロナ禍で注目のお菓子」とは? 3_640.jpgなかでも、慶応義塾大学医学部化学教授・井上浩義先生が発表された、高カカオチョコが含む「カカオポリフェノール」の作用は、非常に興味深いものでした。

皆さんは「活性酸素」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

活性酸素は、体内の免疫機能や感染防御に重要な役割を担う一方で、過剰に産生されると人体の細胞に損傷を与え、老化やがんをもたらします。

新型コロナウイルスによる症状が重篤化するのは、ウイルスによって免疫システムが暴走し、この活性酸素が過剰に産生されてしまうからだそう。

「ウイルスに感染した細胞が炎症を起こして体を弱らせようとしたときに、抗酸化・抗炎症作用をもつ食べ物が役に立ちます。臓器まで炎症にさらされることを防ぐことができるのです」(井上先生)

そこで大切なのが"抗酸化作用のある食品を摂る"ということ。

その一つが、高カカオチョコレートだといいます。

「人体には酸化防御系の物質がもともと備わっていますが、40代から加齢とともにその量は減ってしまいます。この減った部分を高カカオチョコなどの抗酸化物質を含む食品で補いましょう」(井上先生)

高カカオチョコには抗酸化成分・ポリフェノールがたっぷり含まれ、含有量は赤ワインの16倍以上。

「カカオに含まれるカカオポリフェノールの濃度が高くなるほど、活性酸素を消去することができます」(井上先生)

その点から、高カカオチョコはコロナ禍で健康を意識するおやつに最適といえそうです。

1日3~5かけらを毎日コツコツと。時間は朝がおすすめ

興味深いのは、高カカオチョコの食べ方にもあります。

もちろんいつ食べてもよいのですが、井上先生おすすめの時間帯は「朝」だそう。

抗酸化作用で体内の免疫機能をアップ!「コロナ禍で注目のお菓子」とは? 1208-76.jpg朝食には、豆乳に高カカオチョコをとかして飲むのが管理栄養士・湯浅さんのおすすめ

「人の酸化ストレス(活性酸素が、その人が持っている活性酸素を抑える能力より上回るほど発生する状態)は起床して1時間ほどでピークに達し、午前中に減少、午後は低値で安定します。起床後にピークを迎えるのは、起床により呼吸数が変動したり紫外線を浴びたりすることで酸化ストレスが増えるからだと考えられます。ですので、抗酸化作用のある高カカオチョコは、酸化ストレスがピークの朝に摂ることがおすすめなのです。

ただし、抗酸化物質は摂りすぎると尿から排出されてしまうので、たくさんとればいいというわけでもありません。カロリーも計算しながら、3~5かけらから始めてみるといいでしょう」(井上先生)

血圧低下、善玉コレステロールの増加など体にいいことがいっぱい!

また、抗酸化作用のほかにも、高カカオチョコにはさまざまな作用があります。

2014年に愛知県蒲郡市において「チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究」を行った愛知学院大学心身科学部健康栄養学科特任教授・大澤俊彦先生によると、以下の作用があることが明らかになってきているそうです。

・血圧を下げる
・HDLコレステロール(善玉)の増加
・動脈硬化のリスク低減

量より質!高カカオチョコはいま注目の低GI食品

こうした、さまざまな健康効果が期待できる高カカオチョコですが、間食は太ってしまうのでは?と心配になりますよね。

特に「コロナ太り」といわれるほど、新しい生活様式で運動量が減り、体重が増加してしまった人も多いのではないでしょうか。

「体重や血糖値をコントロールする間食の選び方が、コロナ太りの解消のカギになります。血糖値をコントロールするには低GI値の食品を取り入れることが大切です」というのは、最後に壇上に立った、東京慈恵会医科大学附属柏病院栄養部課長で管理栄養士の湯浅 愛さん。

血糖値の急上昇は太りやすさや糖尿病などにも影響し、GI値が高いほど食後の血糖値は急激に上昇します。

高カカオチョコは以下の通り、血糖値の上昇が緩やかな低GI食品なのだそう。

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「同じ糖質量だとしても食品によって糖質の吸収度合いが異なるので、糖質量だけでなくGI値に着目することが重要です」(湯浅さん)

いかがでしょう?ウィズコロナ時代に、あらためて考えてみたい「おやつ」。

今回は、抗酸化作用のあるポリフェノールをたっぷり含み、低GI食品である高カカオチョコをご紹介しましたが、

ぜひ皆さんも「健康的なおやつ」に意識を向けてみてはいかがでしょう?

取材・文/ほなみかおり

 

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