食物繊維たっぷりで腸が喜ぶ! 新潟の郷土料理「のっぺ」アレンジレシピ4選

平均寿命が80歳を超え、いまや長生きが目的ではなく、「いかに健康に生きるか」という時代に突入しています。全国を見渡すと、新潟県は高齢者の1人当たりの医療費が最も少ない地域。つまり、医者に頼らない、元気なお年寄りが多いところです。そこで、新潟県出身の循環器専門医・五十嵐祐子先生の著書『医師がすすめる新潟式食事術 長生きの秘けつがここにありました。』(アスコム)より、地元の伝統料理や食材と健康長寿の関係や健康的に長生きできるヒントをご紹介します。

新潟式長生きレシピ

毎日の献立にできるだけ加えられるように、今回、レシピを制作しました。

いろいろなアレンジができるつくり置きのおかずや調味料、定食、お弁当など、バラエティー豊富。

ぜひ一度試してみてください。

1.食物繊維たっぷり!「長生きのっぺの素」

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材料(5パック分)
サトイモ...中5~6個(200g)
ニンジン...中1本(100g)
レンコン...100g
タケノコ(水煮)...1/2パック(100g)
かまぼこ...4cm(50g)
鶏ささみ肉...100g
しいたけ...中4個(50g)
まいたけ...1/2パック(50g)
干し貝柱...5~10個
だし汁...500ml
酒...大さじ2

つくり方
① 食材はすべて、ひと口大で同じような大きさに切る。サトイモは皮をむき塩もみをし、ぬめりを取っておく。干し貝柱は、酒に30分漬ける。

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② だしとほぐした干し貝柱を酒ごと入れて、ひと煮立ちさせておく(耐熱容器に入れてレンジで1分加熱でもOK)。

③ サトイモ、ニンジン、レンコン、タケノコをやわらかくなるまでゆでる。

食物繊維たっぷりで腸が喜ぶ! 新潟の郷土料理「のっぺ」アレンジレシピ4選 niigata_005_130-2.jpg《point》冷凍庫で保存したのっぺの素は、2~3週間ぐらいもちます。ただし、一度解凍したものは、再冷凍せずに、すぐに食べきりましょう。

【のっぺの素アレンジレシピ1】

のっぺの素を使って10分でできる毎日の整腸食!「お手軽のっぺ」

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週末でつくり置きしておけば、忙しい日でも、のっぺで簡単に腸活できます!

材料(2人分)
のっぺの素...1パック
めんつゆ(3倍濃縮)...大さじ1

つくり方
① 食べる前日に、のっぺの素1パックを冷蔵庫に入れる(当日であればパックごと流水で解凍できます)。

② 鍋にのっぺの素を入れ、めんつゆを入れる。

③ ひと煮立ちしたらできあがり。

【のっぺの素アレンジレシピ2】

腸活食の決定版「五十嵐流 最強のっぺ」

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材料(2人分)
のっぺの素...1パック
白こんにゃく(黒でも)...20g
銀杏(水煮)...6個(10g)
絹さや...4枚
めんつゆ(3倍濃縮)...大さじ1
水溶き片栗粉(水小さじ1~2に片栗粉小さじ1を溶いたもの)...お好みで
鮭フレーク...適量

つくり方
① 食べる前日に、のっぺの素1パックを冷蔵庫に入れる(当日であればパックごと流水で解凍できます)。

② 白こんにゃくは1~2cm程度の大きさになるよう手でちぎり、軽く湯通しする。絹さやは色よく塩ゆでしておく。

③ 白こんにゃくとのっぺの素、銀杏を鍋に入れめんつゆを加えて、ひと煮立ちする。

④ 一度火を止め、水溶き片栗粉を入れて、再度弱火でとろみがつくまで混ぜる。

⑤ ④を器に盛り付け、最後に絹さやと鮭フレークを飾り付ける。

【のっぺの素アレンジレシピ3】

食欲増進! 試食会で人気No.1「新潟のっぺ元気カレー」

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材料(2人分)
ご飯...2膳
のっぺの素...1パック
玉ネギ...中1/2個(80g)
サラダ油...大さじ1
水...200ml
市販カレールー...1片(20g)
*カレーフレークの場合大さじ2程度
めんつゆ(3倍濃縮)...小さじ2

つくり方
① 厚手の鍋にサラダ油をひき、くし切りにした玉ネギを入れて玉ネギがしんなりするまでよく炒める。

② ①に水と解凍したのっぺの素をいれ、しっかり煮る。

③ カレールーとめんつゆを入れてトロミがついたら、アツアツのご飯にかけてできあがり。

【のっぺの素アレンジレシピ4】

新感覚の洋風のっぺ「クリーミーのっぺグラタン」

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材料(2人分)
のっぺの素...1パック
玉ネギ...中1/4個(約30g)
バター...5g
塩コショウ...適宜
小麦粉...大さじ1/2
シチューミックス...10g
牛乳...50ml
みそ...小さじ1/2
ピザ用チーズ...20g
パン粉、粉チーズ、パセリ...適宜

つくり方
① フライパンにバターを入れ、スライスした玉ネギを焦がさないように、しんなりするまで炒める。塩コショウして、小麦粉をまぶしてダマにならないようによくかき混ぜながら炒める。

② 玉ネギ全体に小麦粉がなじんだら、弱火で牛乳を少しずつ加え、ダマにならないようによく混ぜる。

③ ②に火が通ったら、解凍したのっぺの素、シチューミックス、みそを加え、さらに弱火でトロミがつくまで加熱する。

④ 耐熱皿に③を入れ、ピザ用チーズ、パン粉、粉チーズをのせ、200℃に設定したオーブントースターで5分程焼く。刻んだパセリを振りかける。

計量単位は大さじ1=15ml、小さじ1=5mlです。/卵はMサイズを使用しています。/野菜のg数は可食部分量です。/電子レンジは500Wです。ただ、メーカーや機種によって異なりますので、様子を見ながら加減してください。また、加熱する際は、付属の説明書に従って、高温に耐えられる容器や皿を使用してください。/レシピの写真はイメージであり、付属の添えものは材料などに含まれていません。見た目の量などは、異なる場合があります。

【まとめ読み】『医師がすすめる新潟式食事術』記事リスト

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全国有数の健康長寿を誇る新潟に注目し、全6章にわたって食と健康の関係を探っています。伝統料理「のっぺ」を使ったレシピも公開

 

五十嵐祐子(いがらし・ゆうこ)
循環器専門医/東京医科大学循環器内科兼任講師/2017年に欧州心臓病学会で「Best Poster賞」を受賞。生活習慣病の予防として「健康のベースは食事にある」という信念のもと、わかりやすい生活指導に定評がある。メディアへの出演、講演活動も広く行う。

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『医師がすすめる新潟式食事術 長生きの秘けつがここにありました。』

(五十嵐祐子/アスコム)

2018年の後期高齢者の医療費が最も低い新潟県。医者が不要で、元気なお年寄りが多い理由は日常の食生活にありました。根菜の消費量、豚国の消費量、枝豆の消費量が全国1位を誇り、生鮮野菜の消費量も全国屈指。新潟県出身の医師がそこに注目し、食と健康から健康長寿の秘密を解き明かした一冊です。管理栄養士と一緒にタッグを組み、新潟式の長生きレシピも30品以上盛り込んでいます。

※この記事は『医師がすすめる新潟式食事術 長生きの秘けつがここにありました。』(五十嵐祐子/アスコム)からの抜粋です。
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