食材は大きく切って! 毎日の食事で噛む力を鍛える「カムカム調理」のススメ

コロナ禍での外出自粛などで、いま全国のシニアがフレイル(要介護の前の虚弱状態)の危機にあります。そこで、東京大学高齢社会総合研究機構の教授である飯島勝矢さんの著書『在宅時代の落とし穴 今日からできるフレイル対策』(KADOKAWA)より、自宅でできる感染予防や、要介護予防についてご紹介します。

pixta_44094631_S.jpg

毎日の食事に「カムカム」を取り入れてオーラルフレイルを予防しよう

口の調子がよくないと、やわらかいものばかり食べ、かたいものを敬遠しやすくなります。

それでは噛む力を鍛えることができず、オーラルフレイルを予防できません。

そこで「カムカム調理」を! 

いつもの料理をちょっとかために仕上げたりして、カムカム(噛むこと)を意識しましょう。

たんぱく質をしっかりとり、栄養バランスも考えて、粗食にならないようにすることも大切です。

カムカム調理の4つのポイント

①水分量を少なくする

58-1.jpg

ご飯は水分をやや少なめにして、いつもよりかたく炊いてみましょう。白米に麦や雑穀を加えて炊くのもおすすめです。

②かたい食材を利用する58-2.jpg

かたい食材とは、噛みごたえのある食材のこと。れんこん、ごぼうなどの根菜類、きのこ類、ナッツ類、こんにゃくなどを。

③食材を大きく切る

58-3.jpg

たとえば野菜なら、厚めの輪切り、太めのせん切り、大きめの乱切りなどにすると、細く、小さく切るより噛みごたえが出ます。

④加熱時間を短く
58-4.jpg

野菜はさっとゆでたり、手早く炒めたりして歯ごたえを残しましょう。電子レンジで短時間加熱するのもおすすめです。

※詳細は、インターネットで「おうちえ」(http://www.iog.u-tokyo.ac.jp/?p=4844)を検索。

イラスト/中村知史

『今日からできるフレイル対策』記事リストはこちら!

71b6ze8LnIL.jpg要介護の手前の「フレイル」状態を防ぐために自宅でもできる健康法について、5章にわたって分かりやすく解説

 

飯島勝矢(いいじま・かつや)
東京大学高齢社会総合研究機構 機構長・未来ビジョン研究センター教授。医師、医学博士。フレイル(虚弱)予防のための大規模コホート研究およびシステムを構築し、なかでも市民フレイルサポーター主導型健康増進プログラム(通称フレイル・チェック)を推進している。

*「おうちえ」で詳細を読む

 

shoei.jpg

『在宅時代の落とし穴 今日からできるフレイル対策』

(飯島勝矢/KADOKAWA)

新型コロナによる外出自粛、人との接触制御という生活不活発によって全国のシニアが「フレイル」の危機、同時に感染症リスクが高まっています。「要介護の前の虚弱状態」であるフレイルには可逆性があり、早く気づいて生活習慣を見直すことで進行を食い止め、健康な状態に戻ることができます。自宅でもできる感染・要介護予防法を実行して、フレイルを防ぎながらwithコロナ時代を前向きに過ごしましょう。高齢の親と離れて暮らす家族も参考になる一冊です。

※この記事は『在宅時代の落とし穴 今日からできるフレイル対策』(飯島勝矢/KADOKAWA)からの抜粋です。
PAGE TOP