免疫力向上を目指す「逆メソッドヨガ」で元気! コロナワクチン開発の第一人者が実践する健康術

新型コロナウイルスの流行により、感染予防対策とともに、免疫力という言葉をよく耳にするようになりました。では、免疫力を上げるために、名医と呼ばれる医師はどのようなことを心掛けているのでしょう? 今回は、コロナワクチン開発の第一人者で大阪大学寄附講座教授の森下竜一先生が実践する健康術をご紹介します。

「機能性食品と逆メソッドヨガで元気」

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[食事] 免疫力向上機能を持つ食品を積極的に

ビタミンC、D、ポリフェノールを毎日の食事とサプリメントで摂っています。

緑黄色野菜や果物に豊富なビタミンCは免疫細胞の働きを助け、免疫機能を高める効果があります。

ビタミンDは魚介類や卵、きのこ類に多く、免疫細胞内に働きかけて細菌やウイルスを殺す「抗菌ペプチド」を作らせ、免疫機能を向上させます。

ポリフェノールは緑茶などに多く含まれる成分。

抗酸化作用を持ち、細胞を傷つけにくくしてくれます。

肉などのたんぱく質、玄米や発芽玄米、みそやヨーグルトなどの発酵食品も、免疫力を維持・向上させる機能を持つ食品の代表としておすすめです。

[運動] 逆転の発想が新しい「逆メソッドヨガ」

毎週のゴルフ、週1回30分の加圧式トレーニングのほか、できる限り歩くようにしています。

自宅では「逆メソッドヨガ」も続けています。

友人で、テレビなどでも活躍するシェイプupガールズの中島史恵さんが考案した、逆転の発想で行うアンチエイジングヨガで、「普段とらない逆のポーズをすること」「普段使わない逆の筋肉を動かすこと」により体の歪みをリセットして腰痛や肩こりを解消し、内臓の位置や血流を改善して、免疫力向上を目指すものです。

姿勢も簡単で、心身ともにリフレッシュできますよ。

[習慣] 手洗い・マスクに換気も忘れずに

こまめな換気を心がけています。

特に冷房で窓を閉め切りにする夏は要注意。

換気をしなければ、エアロゾル感染(ウイルスを含んだ飛沫よりも細かい粒子が空気中を浮遊する間に吸引して感染すること)のリスクが高まるためです。

[その他] 長期の闘い予想も明けない夜はない

沈みがちな日々ですが、油断せず、とはいえ必要以上に怖がらず、正しい情報を入手してメリハリある日常を送ること。

人類は多くの感染症との闘いに勝利してきました。

今回もきっと克服できます。

みんなで一緒にがんばりましょう。

●森下竜一先生の1日(理想はもう少し早めの就寝!

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取材・文/岡田知子 イラスト/鈴木衣津子

 

<教えてくれた人>
大阪大学 寄附講座教授
森下竜一(もりした・りゅういち)先生
大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学寄附講座教授。同大学医学部老年病講座大学院卒業後、米国スタンフォード大学循環器科客員講師を経て現職。現在、実用化を目指し、新型コロナウイルスワクチンを開発中。

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『機能性食品と逆メソッドヨガで免疫力UP! -新型コロナワクチン開発の第一人者が解説』

(森下竜一/エスクリエート

今回、教えてくれた森下先生の新刊。内閣府委員として「機能性表示食品」の誕生に深く関わった経験から、免疫力を上げる食品素材が詳しく解説されているほか、記事でも紹介したヨガインストラクターの中島史恵さん(シェイプupガールズ)がお家で簡単にできる免疫力UPを目指すヨガが紹介されています。

この記事は『毎日が発見』2020年9月号に掲載の情報です。

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