認知症予防に今が旬の食材を!疲労&ストレス解消「あじ」のすごいチカラ&レシピ

頭痛や腹痛などのちょっとした体の不調。病院に行くほどでもないものの、どうにかしたいですよね?こうした不調は、「自分の体に合った食べものを摂ればだんだんと改善される」と漢方薬剤師の杉山卓也さんは言います。そこで、東洋医学に精通する杉山さんの著書『不調が消える食べもの事典』(あさ出版)から、食べもので健康をキープする「食養生」の始め方と「旬食材の効能」の一部をお届けします。

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あじ

●この不調に効く!

認知症(予防)・集中力の低下・動脈硬化(予防)・高血圧(予防)・高コレステロール(予防)・骨粗鬆症(予防)・筋骨の弱り・イライラ・胃腸機能の低下・老化(予防)・精神の不安定

●効能・効果

DHAが豊富で、認知症の予防や集中力を高めるのに効果があります。

EPAも豊富で、血液や血管の質を高め、動脈硬化や高血圧、高コレステロール血症なども予防します。

良質なタンパク質やカルシウムで骨粗鬆症を予防し、筋骨の維持やイライラの解消にも最適です。

胃腸機能の改善に合わせて、肝と腎の働きを強化することで「気」や「血」を補い、瘀血を改善します。

体や脳の若さを保つ食材としておすすめです。また、精神を落ち着かせる養心安神作用もあります。

●養生法

あじの骨は、骨せんべいなどにして食べることができます。

骨ごと食べることで、カルシウムを摂ることができるので、栄養を余さず摂ることができます。

●豆知識

生食の場合は鮮度に注意してください。

お腹の弱い方は、生食を控え、火を通すようにしましょう。

●相性のいい食材

ねぎ・ニラ・しそ:香味の強い食材と合わせると、消化吸収や胃腸機能の改善、イライラ解消の働きが強化されます

●属性

温性・甘味・夏

●作用

滋養作用・弛緩作用・補肝作用・補腎作用・補気作用・補血作用・駆瘀血作用・養心安神作用


おすすめレシピ

疲労&ストレス解消!「あじとレモンの南蛮漬け風マリネ」

「気」と「血」を補うあじに、「気」を巡らせるレモンを加えた心身の疲労が溜まったときに食べたい1品です。

材料(3~4人分)

・あじ 4~5尾

・塩 少々

・片栗粉 少々

【A】漬け汁

・酢 20g

・薄口醤油 10g

・砂糖 10g

・出汁 100g

・レモン汁 適量(お好みで調節してください)

作り方

① あじに塩を振り、片栗粉をまぶして油で揚げる

② 【A】を混ぜて漬け汁をつくり、①を漬け汁に入れる

③ 味が馴染んだら完成

※細切りのパプリカやたまねぎなどを一緒に漬けても美味しいですよ

【最初から読む】漢方のスペシャリストが教える「食養生の始め方」

【まとめ読み】「不調が消える食べもの事典」記事リスト

認知症予防に今が旬の食材を!疲労&ストレス解消「あじ」のすごいチカラ&レシピ 125-h1-tabemono.jpg野菜、果物、魚介、肉!食べもの80種類+生薬10種類の効能と食べ方がわかります。不調が起きるメカニズムも

 

杉山卓也(すぎやま・たくや)

漢方薬剤師、漢方アドバイザー、神奈川中医薬研究会会長、星薬科大学非常勤講師。神奈川県にある「漢方のスギヤマ薬局」にて予約制の健康相談を受けるかたわら、中医学講師として全国でセミナーを開催。漢方薬局経営者向けのコンサルタント会社やオンラインサロン主宰、SNSでの情報発信など漢方・中医学業界のパイオニアとして活躍中。

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『不調が消える食べもの事典』

(杉山卓也/あさ出版)

むくみには「キウイフルーツ」、熱中症には「梅干し」がいい!スーパーやコンビニなど、どこでも買えるもので、不調知らずのカラダになれる食材の大事典。体と心をいたわるセルフケアがすぐできます。明日からの献立の参考に。

※この記事は『不調が消える食べもの事典』(杉山卓也/あさ出版)からの抜粋です。
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