女性ホルモンが減少すると...⁉ 更年期こそ「骨粗しょう症」に注意したい理由

顔から汗が止まらない、イライラが抑えきれない、悲しくもないのに涙が出る...それは「女性ホルモン」が原因かもしれません。そこで、15年間婦人科に通い続けドクターと二人三脚で若年性更年期を乗り越えた葉石かおりさんの著書『死んでも女性ホルモン減らさない!』(KADOKAWA)より、女性ホルモンと更年期の関係や食生活、運動、心のケアについてご紹介します。

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骨粗しょう症予防にも欠かせない女性ホルモン

骨粗しょう症というと、高齢者の病気と思いきや、女性ホルモンが減少する更年期にもじゅうぶんに起こりえる疾患。

なぜなら、骨とエストロゲンは密接な関係にあるからです。

骨は古くなった骨を壊す細胞(破骨細胞)と、新しい骨をつくる細胞(骨芽細胞)とのバランスを取りながら新陳代謝を繰り返しています。

この際、鍵となるのがエストロゲン。

エストロゲンは骨からカルシウムが溶けだすのを抑制し、骨量を安定させる働きがあります。

更年期に伴いエストロゲンが低下すると、骨芽細胞の働きが追い付かず、骨量が減り、骨がスカスカに。

こうなると大腿骨頸部骨折や圧迫骨折のリスクが上がり、重篤な場合は寝たきり、さらには認知症になってしまうことも。

年齢を重ねた時のQOLを下げないためにも、骨粗しょう症予防は必須です。

予防策としては低用量ピル、HRTによるホルモン補充療法が挙げられます。

私が今飲んでいるHRTの薬も骨がもろくなるのを防ぐ効果があります。

また骨粗しょう症専用の治療薬もあるので、定期的に骨密度を測りつつ、医師と相談しながら予防法や治療法を決めていきましょう。

カルシウム、ビタミンDなどのサプリメントを摂ることも効果的です。

また適度な運動は骨密度をアップさせます。

日中、陽に当たりながらウォーキングすれば、カルシウムの吸収を促進させるビタミンDが体内で生成され一石二鳥です。

女性の寿命が長くなった今、若いうちから骨を守り健康寿命を延ばしましょう。

骨粗しょう症とエストロゲンの関係

エストロゲンの分泌量が低下 → 骨代謝のバランスが崩れる

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閉経以降の骨
エストロゲンの減少によって、骨を壊す破骨細胞の働きが盛んに。骨をつくる骨芽細胞の働きが追いつかず骨がスカスカになってしまう。

【まとめ】『死んでも女性ホルモン減らさない!』記事リスト

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女性ホルモンと更年期の関係や、更年期での食生活・運動・心のケアなどが、3章にわたってわかりやすく解説されています

 

葉石かおり(はいし・かおり)
ラジオレポーター、週刊誌の記者を経て、エッセイスト、酒ジャーナリストに。年下婚、離婚などを経験し、各メディアにエッセイやコラムを寄せる。また、国内外でサケ・アカデミーを開講し、日本酒の伝道師・SAKE EXPERT の育成を行う。お酒と健康について、医師に取材した著書『酒好き医師が教える最高の飲み方』(日経BP 社)が13 万部を超えるベストセラーに。

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『死んでも女性ホルモン減らさない!』

(葉石かおり/KADOKAWA)

つらい更年期をハッピーな「幸年期」に変えるのはケア次第なんです。著者が15年間婦人科に通い続けドクターと二人三脚で編み出した「女性ホルモンとの付き合い方」が、マンガを織り交ぜてわかりやすく紹介されています。女性ホルモンと更年期の関係や、食生活・運動・心のケアなど、更年期と向き合うためのヒントを教えてくれる一冊です。

※この記事は『死んでも女性ホルモン減らさない!』(葉石かおり/KADOKAWA)からの抜粋です。
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