「冷やご飯」がポイントです。栄養学博士が教える「お茶漬けダイエット」でやせる秘密

冷やご飯の特徴を生かしたダイエット法「お茶漬けダイエット」をご存じですか? 自然と食べ過ぎを防ぎ、簡単で続けやすく、食欲のわかない夏にぴったりの食事法なんです。そこで、栄養学博士の白鳥早奈英(しらとり・さなえ)先生に、お茶漬けで痩せる仕組みについて教えていただきました。

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冷やご飯にやせる秘密が

炊きたてホカホカのご飯を冷やすと、でんぷんの一部が「レジスタントスターチ」という成分に変化します。

その冷やご飯と緑茶を組み合わせたのが「お茶漬けダイエット」です。

「レジスタントスターチは食物繊維と同じ働きがあり、体内に吸収されにくくダイエットに有効。さらに緑茶のカテキン、カフェインには、脂肪を燃焼して肥満を予防する効果があります」(白鳥先生)

日本人が古くから親しんできたお茶漬けは、誰でも作れて、とにかく簡単。

料理が億劫になりがちな夏でも続けやすい方法です。

「トッピング(おかず)を工夫すれば栄養バランスもとれます。家にこもりがちで体重が増えてしまった私が数年前に試したところ、1カ月で2kg、3カ月で6kg減りました。リーズナブルなのも続けやすい理由。お茶とご飯、そしてトッピングの組み合わせを楽しみながら続けてみましょう」

冷やご飯+緑茶がイイ!

●冷やご飯のレジスタントスターチ
ご飯が冷えると、米飯中に含まれるでんぷんの約20%が「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」に変わります。これは人の小腸では消化されずに大腸に届き、食物繊維と同じ働きをします。冷やす時間が長いほど多くできるので、冷蔵庫で24時間以上冷やすのがおすすめ。冷凍してもOKです。

  • 脂肪を体外へ排出する
  • 腸内環境を整える
  • 血糖値の上昇を緩やかに

●緑茶のカテキンとカフェイン
緑茶(煎茶)に含まれるカテキンは、血糖値の上昇を抑え、脂肪を燃焼させる働きがあります。またカフェインは、エネルギー消費をすすめます。緑茶のカフェインはコーヒーの半分と少なめなので、夜に摂っても睡眠への影響が少ないのも魅力です。

夕食をお茶漬けにするのがイイ!

夕食をお茶漬けで軽く済ませると、カロリーも糖質もカットしやすいのでおすすめ。またお茶漬けは、ご飯がお茶を吸うので満腹感があります。トッピングの食感、味わい、お茶の香りの効果が絡み合い、意外と満足感を得られます。

撮影/高木昭仁 スタイリング/千葉美枝子 取材・文/今津朋子 

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栄養学博士
白鳥早奈英(しらとり・さなえ)先生
栄養学博士心療カウンセラー、健康運動指導士。1982年、日本で初めて栄養学的な面から「食べ合わせ」を提唱、「食と心と体のヘルス・エキスパート」として活動中。近著に『栄養学ドクターのお茶漬けダイエット』(KADOKAWA)。

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『栄養学ドクターのお茶漬けダイエット 手間がないから続く! 太らない70レシピ』

(白鳥早奈英/KADOKAWA)

1日1回、主食を「お茶漬け」に変えるだけで、ラクに体形を変えられるんです! レジスタントスターチという成分を含んだ「冷やご飯」+カテキン&カフェインを含んだ「緑茶」を組み合わせとなる「お茶漬け」は、ダイエットに有効な上に、とっても簡単で続けやすい点が魅力的なんです。栄養学ドクターが、すぐに始められて手間いらずな健康的ダイエット法について解説した話題の一冊。

この記事は『毎日が発見』2020年8月号に掲載の情報です。

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