「体にいい食材」より「NG食材」の知識を!漢方のプロが教える「食べてはいけない食べもの」

頭痛や腹痛などのちょっとした体の不調。病院に行くほどでもないものの、どうにかしたいですよね?こうした不調は、「自分の体に合った食べものを摂ればだんだんと改善される」と漢方薬剤師の杉山卓也さんは言います。そこで、東洋医学に精通する杉山さんの著書『不調が消える食べもの事典』(あさ出版)から、食べもので健康をキープする「食養生」の始め方と「旬食材の効能」の一部をお届けします。

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【登場人物】

よう子:20代の会社員。デスクワークの毎日で、体の不調に悩む女性。冷え性や頭痛などを根本的に治したいけれど、どうすればいいのかわからない。

タクヤ先生:神奈川県にある漢方薬局の薬剤師。相談に来られる方へ漢方薬の処方だけでなく、食生活のアドバイスもしている。


ある日、よう子さんは友人とランチをしていました。そこで自分の体調のことを話していると、友人に予約制の漢方薬局を勧められました。後日、よう子さんは、ドキドキしながら紹介された漢方薬局を訪れました。


【第3回】普段食べているNG食材をチェックし、食べる量を減らす

タクヤ先生 今日は、"食べるべきでないもの"についてお話します。よう子さんの好きな食べものと嫌いな食べものを教えてください。

よう子 好きな食べものはお肉です。嫌いな食べものは魚です。テレビで魚は健康にいいと言っているのをよく見ますが、やっぱり魚のほうが健康にはいいんですか?

タクヤ先生 うーん、そういうわけではないですよ。肉も魚もどちらもタンパク質が豊富で、体を元気にする力があります。食べものにはさまざまな栄養があるので、"何を食べれば健康になれるか"というよりも、"何を食べてはいけないか"のNG食材を知っておくのがいいですよ。

よう子 "食べてはいけない食べもの"ということですか?

タクヤ先生 そのとおりです。食養生では、避けるべきNG食材が7こあります。それは、脂っこいもの、甘いもの、味の濃いもの、辛いもの、冷たいもの、生もの、消化に悪いもので、胃腸機能に負担をかけてしまうからなんです。

よう子 えー!甘いものも、冷たいものも、辛いものもよく食べています......

タクヤ先生 大丈夫です。NG食材すべてを食べてはダメということではなくて、毎日の食事や間食から1つでも取り除けばOKです。これができれば、食養生の70%くらいはすでに達成されたと言ってもいいですよ。

よう子 よかった。あれもこれもダメって言われると、ストレスになって余計に食べたくなっちゃいます。

タクヤ先生 そうですよね。昨日お話ししたように養生がつらいものになると続かないし、ましてやストレスになると健康ではないですからね。食べすぎないように注意すれば、食べたいものは食べていいんです。ところで、昨日の夜ごはんは何を食べましたか?

よう子 えーっと、昨日は友達と焼肉に行きました。

タクヤ先生 じゃあ、昨日の朝ごはんは?

よう子 朝はコーヒーだけです。

タクヤ先生 うんうん。じゃあ、3日前の夜ご飯は?

よう子 3日前!?うーん、何を食べたかすぐには思い出せないです。どうして3日前に食べたものを聞くんですか?

タクヤ先生 食べたものを覚えていないということは、自分がNG食材を食べているかどうかが把握できていないということともいえます。だから質問してみました。

よう子 なるほど。野菜は食べるようにしていますが、覚えていないものがNG食材だったら、その食生活は良くないということになりますもんね。

タクヤ先生 そういうことです。どれだけNG食材を食べているのかチェックするために、3日前の朝食から自分が何を食べたのか思い出してみましょう。紙に書き出して、NG食材に丸をつけてください。そうすると一目瞭然ですよ。

よう子 はい、書き出してみます。

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よう子 わー、NG食材ばっかりだ。

タクヤ先生 たしかに。でも、これから1つでも減らしていけばいいんです。

よう子 うーん、これらをすべてやめるというのは難しいです。何から減らしたらいいでしょうか。

タクヤ先生 そうですね。よう子さんがかんたんにできそうなのは、冷たい飲み物を温かい飲み物にすることですね。

よう子 アイスコーヒーをホットコーヒーに変えるだけでいいんでしょうか?

タクヤ先生 そうです。"NG食材"を"食べてもいい食材"に置き換えてあげればいいんです。ほかにも、ポテトチップスをナッツや甘栗などに置き換えれば、これも立派な食養生になりますよ。

よう子 なるほど。それならすぐにできそうです。

タクヤ先生 よかったです。あとは、アイスクリームとホットコーヒーのように冷たいものと温かいものを一緒に摂る食べると、体を冷やしにくくなるので、このような工夫をして、無理せずNG食材を減らしていきましょう。

【2日目のまとめ】

◉食養生における食べることを避けたい"NG食材"を知っておきましょう

脂っこいもの、甘いもの、味の濃いもの、辛いもの、冷たいもの、生もの、消化に悪いもの

◉自分が摂っているNG食材の量を把握しましょう

自分が食べたものを書き出し、NG食材をチェックすることで、どれだけ自分がNG食材を摂っているかがわかります。チェックをしたらNG食材を1つでも減らすようにしましょう。

◉NG食材は、食べてもいい食材に置き換えたり、食べていい食材と一緒に食べましょう

(例)

・ポテトチップスやチョコレート→ナッツや甘栗など

・カルビなど脂身の多い肉→ヒレなどの赤身肉

・アイスクリーム→温かいものと一緒に食べる

【最初から読む】漢方のスペシャリストが教える「食養生の始め方」

【まとめ読み】「不調が消える食べもの事典」記事リスト

125-h1-tabemono.jpg野菜、果物、魚介、肉!食べもの80種類+生薬10種類の効能と食べ方がわかります。不調が起きるメカニズムも

 

杉山卓也(すぎやま・たくや)

漢方薬剤師、漢方アドバイザー、神奈川中医薬研究会会長、星薬科大学非常勤講師。神奈川県にある「漢方のスギヤマ薬局」にて予約制の健康相談を受けるかたわら、中医学講師として全国でセミナーを開催。漢方薬局経営者向けのコンサルタント会社やオンラインサロン主宰、SNSでの情報発信など漢方・中医学業界のパイオニアとして活躍中。

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『不調が消える食べもの事典』

(杉山卓也/あさ出版)

むくみには「キウイフルーツ」、熱中症には「梅干し」がいい!スーパーやコンビニなど、どこでも買えるもので、不調知らずのカラダになれる食材の大事典。体と心をいたわるセルフケアがすぐできます。明日からの献立の参考に。

※この記事は『不調が消える食べもの事典』(杉山卓也/あさ出版)からの抜粋です。
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