睡眠中「こむらがえり」が起きる人は注意して!「下肢静脈瘤」5つの症状

足がだるい、むくむなどの不調は足の疲れが原因だと思っていませんか? でも、もしかしたら「下肢静脈瘤」の予兆かもしれません。まずは体操、マッサージで改善を! 北青山Dクリニック院長の阿保義久(あぼ・よしひさ)先生に、足の血管がぼこぼこと膨らむ「下肢静脈瘤」の具体的な症状について教えていただきました。

足の血液が逆流して血管が膨らむ病気

「70歳以上の人の約75%に症状があるといわれているのが『下肢静脈瘤』です。予兆として足に気になる不調が現れます」と阿保先生は話します。

「下肢静脈瘤」とは、足の静脈に血液がたまって、ボコボコとした膨らみができてくる病気です。

血管には「動脈」と「静脈」があり、静脈は心臓に戻る血液の通り道。

足の静脈は足先から心臓に向かって血液が流れています。

血液が逆流しないのは、静脈内に逆流を防ぐ弁が付いているからです。

「加齢によって静脈の弁の機能が落ちたり、血液を押し上げる筋肉の力が衰えると、血液がうまく流れなくなり、逆流して静脈瘤ができてしまいます」。

下肢静脈瘤を起こしやすいのは、下のように、皮膚に近い部分を流れる大伏在(だいふくざい)静脈や小伏在(しょうふくざい)静脈などの血管です。

どんな人が下肢静脈瘤になりやすいかというと、筋肉が少ない女性や立ち仕事が多い人などです。

【足の主な血管】

2007_P049_05.jpg

こんな足の症状、下肢静脈瘤かもしれません

症状1:足が疲れやすい

2007_P048_01.jpg

長時間立ったり、歩いたりしたわけでもないのに、足がだるい、痛いなどの症状が出やすくなります。

症状2:夜にこむらがえり

2007_P049_01.jpg

睡眠中に、ふくらはぎの筋肉がつって痛くなる「こむらがえり」を起こしやすくなります。

症状3:足の血管が見て分かる

2007_P049_02.jpg

血管が青色、赤紫色になっていたり膨らんでいるのが、皮膚の上からでも目立つようになります。

症状4:足がよくむくむ

2007_P049_03.jpg

夕方になると、ふくらはぎや足首に靴下のゴムが食い込むのは、足がむくんでいる証拠です。

症状5:足にかゆみがある

2007_P049_04.jpg

肌の乾燥や虫刺されといった理由がなくても、足がかゆくなることがあります。

【まとめ読み】特集「下肢静脈瘤を体操とマッサージで治しましょう」記事リスト

取材・文/松澤ゆかり イラスト/ノグチ ユミコ

 

阿保義久(あぼ・よしひさ)先生
北青山Dクリニック院長。医学博士。東京大学医学部卒。虎の門病院麻酔科、東京大学医学部腫瘍外科・血管外科などを経て2000年から現職。著書に『下肢静脈瘤が消えていく食事』(マキノ出版)などがある。

shoei.jpg

『下肢静脈瘤が消えていく食事』

(阿保義久/マキノ出版)

国内の患者数は1000万人ともいわれる「下肢静脈瘤」を「食事によって治そう」という話題の一冊。海外の最新研究をもとに、浮き出た血管を改善する食材を網羅した、特効レシピを紹介。さらに生活習慣のポイント、最新治療、よい専門医の選び方まで、目からウロコの情報が満載です!

この記事は『毎日が発見』2020年7月号に掲載の情報です。
PAGE TOP