年々からだが硬くなっているな...と感じていませんか? 体を動かす機会が減ると股関節や周りの筋肉がさらに硬くなり、痛みに発展することも。今回は体が硬く前屈が苦手な人でもラクにできる前屈ストレッチを、リンパティック・ストレッチの考案者・前新マミさんに教えてもらいました。
毎日行っているとだんだん深く前屈できるようになりますよ~!
加齢とともに硬くなる股関節
股関節の可動域は年齢とともに狭くなりますが、これは開脚することがほとんどなかったり、運動量が減ることなどで、周りの筋肉が硬くなっていくからです。
硬くなると股関節に痛みが出る変形性股関節症に悩まされる人も、増えていきます。
今回のストレッチは「体が硬いので前屈が苦手」という人でも、比較的楽にできる前屈です。
続けると少しずつ深く前屈できるようになるので、股関節周りの筋肉も柔軟性が高まります。
一度に、ではなく少しずつ前屈を深め、硬くなった筋肉を使っていきましょう。
①ひざを軽く立てる
できる範囲で開脚して座ります
↓背筋を伸ばし、ひざを引き寄せます。つま先は必ず外側に向けます
②前屈する
手を前へ滑らせながら、股関節から折れるようにして、息を吐きながら少しずつ前屈していきます。
【Point】
・背中をまっすぐに することが大切です。
・ひざやつま先が内側を向かないように注意します。
【OK】背中はまっすぐのまま!
【NG】背中が丸くなると効果なし!
③手を伸ばす
手を前へ伸ばし、背中が丸まらない、つま先が内側にならない、自分の最大限まで前屈します。息を吐き切ったら①に戻ります。
前屈で筋肉をほぐす
ももの裏側にある筋肉をまとめてハムストリングスと呼びます。
座っている時間が長かったりするとハムストリングスが硬く縮んでしまい、姿勢も悪くなります。
硬くなると、骨盤が引っ張られて後傾し、猫背やおなかがぽっこりになり、結果、年齢よりも老けて見えることに......!?
また、前屈が苦手な人は、もも裏が硬くなっていることが多いものです。
前屈は股関節の可動域も広げますが、もも裏からお尻、背中の筋肉の柔軟性も高められます。
また、ハムストリングスが柔軟で弾力性があると、大きな歩幅でしっかり脚を上げて歩くことができます。
筋肉の柔軟性を保てると若々しい動きが維持できます。
ラクラク前屈ストレッチ
★股関節を外側に広げる
★股関節周りの筋肉の柔軟性を保つ
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取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange イラスト/小沢陽子