特にオススメは「手で書くこと」。医師が教える「心を若くする」5つのこと

「なんだか疲れた」は年齢のせい?
たまってしまった疲労感やだるさは、自律神経の乱れが原因かもしれません。
心を若くするためにできる5つのポイントを、順天堂大学教授・小林弘幸先生に教えていただきました。

1.「還暦」という「言葉」に惑わされないようにする

2002p020_01.jpg

今年、還暦を迎える小林先生。節目の年齢を、新しい解釈で迎えようとしています。
「私が若かった頃、大学の教員は60歳で退官でした。現在は65歳。平均寿命が70歳くらいのときと、いまのように80歳以上のときとは違いますよね。いまは70歳くらいでやっと昔の還暦にあたるのではないでしょうか。『定年』だとか、『還暦』だとかの言葉に惑わされないようにしたいですね」
その言葉を証明するのは、小林先生のゴルフの成績。

54歳の時、日常の中で「ちょっとした運動」を始めてから、飛距離を伸ばし続けているのだとか。
「鍛えればそれだけ伸びることに感動します。70歳になれば別の疲れも出るかもしれませんが、60代はまだまだ飛距離を伸ばしていきますよ」

2.整理整頓をする

2002p020_02.jpg「若返ったら何が変わるかといえば、『やる気』でしょう。若い時には前向きな気持ちが大いにありました」と小林先生。
その「やる気」を高める秘訣は、整理整頓にあるといいます。
「いつも複数のプロジェクトを抱えているので、職場のデスクの上には毎日たくさんの資料が広がります。でも、帰るときには必ずきれいに整頓します。広がったものをあるべき場所に置きながら、処理しなければならない問題を整理できるからです。整理することで生まれる余裕も大切です。例えば車のガソリンがギリギリでなくなりそうになり、大丈夫かな、大丈夫かなというのでは、気が散って運転に集中できません。ガソリンはある程度余裕を持ったところで補充していくことが望ましいでしょう。準備は万全に。ゆとりがあるところに活力が生まれます」

3.身だしなみに気を使う

2002p021_01.jpg「医師は仕事柄、白衣を着ます。たっぷりとした白い服の下には何を着てもいいというところがあり、実際のところ、誰にも見られるわけではないと思うと、洋服選びは雑になりがちです。ところが身だしなみを気にしなくなったら老化の始まり。おしゃれは人との交流の窓口です。一事が万事、『どうでもいいや』となってしまってはいけません。
私の目安は、ファッション誌を買わなくなったら注意警報。心に潤いがなくなっているサインですから、愛読誌を購入して、流行の情報を仕入れ、すてきな服をチェックします。新しい服を着て、出かけたり、大切な人と会う時間を楽しみましょう」

リフレッシュできる場所を見つける

2002p021_02.jpg不安や怒りを抱えているときに、元気になれる場所があると、気分のコントロールに役立ちます。
「私自身は、月に1、2回、自宅近所の神社へ足を運びます。願い事を拝みに行くのではなく、良い『気』に身を投じるためです。日常とは切り離された、非日常的な環境に行くことでリフレッシュをして、やる気を高める。私にとっての、いわゆる『パワースポット』となっています。
ほかにも、景色のいい場所や、美術館や映画館など、そこへ行くとパワーを回復できる場所をいくつか持っていると心の支えになります」

5.特におすすめなのは「手で書くこと」

2002p021_03.jpg「私は、自分の手を信頼しています。アイデアをメモする時にも、スケジュールも手書き。デジタル入力よりも手書きの方が記憶に残りますから『あれは何だったっけ』と迷うこともなく、ストレスもありません」
小林先生がすすめるのは、「3行日記」を毎日の習慣にすること。
手で文字を書く機会にもなり、心の若返りにも役立つといいます。
「日記の習慣は、大事なはずの一日が漫然と過ぎることを減らします。『何を日記に書こうかな』と意識するようになり、一日のイベントの中で、「今日はこれを書こう』と考えることで、希望が見えてきます。2日前の夕食のメニューを書くのもいいでしょう。記憶力のトレーニングになります。手書きは、手のスクワットだと思って続けたいですね」

構成/山下 崇 取材・文/三村路子 イラスト/熊本奈津子 

疲れをためず毎日を快適にする『小林弘幸式若返り健康法』その他の記事はこちら

 

<教えてくれた人>

小林弘幸(こばやし・ひろゆき)先生

1960年生まれ。順天堂大学医学部教授。日本初の便秘外来を開設。自律神経研究の第一人者。学生時代はラグビーに熱中、スポーツにも造詣が深く指導も。著書多数。

この記事は『毎日が発見』2020年2月号に掲載の情報です。

この記事に関連する「健康」のキーワード

PAGE TOP