体のラインが気になるとダイエットしてはリバウンドする――その繰り返しの日々にそろそろ疲れていませんか? 実は、月にたった5日間の短期トレーニングをすれば、そもそもダイエットいらずの体質になれるそうです。そこで、モデルや女優が通うという大人気メディカルトレーナー・岩井隆彰さんの著書『5日だけトレーニング』(大和書房)から、モデルのMALIA.さんも実践しているという「ボディラインが変わる」メソッドを連載形式でお届けします。
理想のボディバランス
女性のボディラインを美しく見せるのは次の3点。
・首から肩まわりのライン
・下腹部から太ももの上部3分の1のライン
・アキレス腱とくるぶしのライン
太っているわけじゃないのになぜかスタイルがよく見えないという方は、この三か所のラインの崩れが影響しています。
いくら細くても、この三か所がむくんでいると、身体のラインは美しく見えないのです。
逆にこの三か所がきれいなら、少々たるんでいても美しいラインはキープできます。
まずは、鏡で自分の身体を見てみましょう。
基準は次の通りです。
首から肩に盛り上がりがなくスッキリしていて、肩甲骨、首と背中の境が美しいこと。
くびれたウエストと、下腹部がスッキリしていて太ももが張っていないこと。
アキレス腱がしっかり出ていてくるぶしや指の腱がハッキリ見えること。
身体は、細ければ美しく見えるわけではありません。
むくみをとりのぞかなければ、美しく見えないのです。
ところが、ボディラインを気にしている女性であっても、ほとんどの方がむくみを抱えています。
もともと細いMALIA.ですら、初めて来院した後に脚のラインが見違えるほど美しくなったこと、また身体が軽くなったことに驚いていたくらいです。
むくみの恐ろしいところは、本人ですらむくんでいることに気づいていないこと。
そして、むくみがさらなるむくみを引き寄せて太くしてしまうことにあります。
ほとんどの女性が、むくみのせいで「もっと細くて美しい自分」に出会えていないのです。
ですから、むくまない身体をつくることは、ボディラインを整えるうえでは最優先事項です。
むくみの改善をもっとも認識しやすいのが「アキレス腱がきれいに出て、足首のくびれが出ているかどうか」です。
5日トレーニングを始める前に、ぜひご自分の足首も見ておいてください。
可能であれば、写真を撮っておいていただけると、終わった時にどれだけむくんでいたかが理解できるでしょう。
むくみのチェックをしたら、次は背中の硬さをチェックをしてみましょう。
1.足を肩幅に開き、手を頭の後ろで組んで背中を反らします。
2.足を肩幅に開き、腰に手を当てて背中を反らします。
どちらも背中だけを反らすよう意識しましょう。
あなたはどちらのほうが反りにくいと感じたでしょうか?
1の方が反りにくいという人は、背中の上部の関節や筋肉の柔軟性がなくなっています。
逆に2の方が反りにくいという人は、背中の下部の関節や筋肉の柔軟性がなくなっているのです。
どちらも反りにくかったという人は、全体的に背中が硬くなっていることがうかがえます。
近年、多くの人がパソコンやスマホを見ながら長時間背中を丸める姿勢をとっています。
動かさない部分の筋肉はどんどん硬くなっていきますから、かなりの人が背中の筋肉や関節を正常範囲まで可動できずにいるのです。
固まった筋肉は血流を阻害しますからむくみの原因にもなりますし、代謝が悪くなっているために、脂肪をため込みやすくなります。
背中がしなやかに動くようになれば、首や腰への負担も減りますから、むくみが改善してボディラインが整うだけでなく、首こりや肩こり、腰痛の改善にもつながります。
また、自律神経も整いやすくなります。
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