「イタ気持ちいい」強さで1カ所5秒!顔のたるみをケアする「指鍼」のススメ

顔は単に下にたるむのではありません。筋肉の衰えやこりが原因で支えきれなくなった脂肪は、下だけでなく外側へも流れます。つまり、顔が膨張して見えてしまうのです。皆さんも「なんだか顔が大きくなった」と感じたご経験があるのではないでしょうか。そこで今回は、細野クリニック院長、細野周作先生と、美容鍼エステサロン院長の光本朱美先生に、顔の筋肉をほぐす「指鍼」の方法を教えていただきました。

筋肉は刺激を加えると何歳になっても若返る!

そもそも顔のたるみは、単なる老化現象ではありません。

生活習慣や表情癖による筋肉の衰えが大きな原因です。

ですから、きちんと意識してケアをしている人とそうでない人の差が生まれやすいのです。

今回紹介する「指鍼(ユビバリー)」は、指の関節を鍼に見立て、ピンポイントで筋肉を刺激するというもの。

道具いらずでどこでも簡単に行うことができますよ!

筋肉をほぐせば顔は持ち上がります!
「指鍼(ユビバリー)」でたるみとむくみにさようなら

イタ気持ちいいくらいの強さで、1カ所5秒! 押すべきツボは4カ所です。
顔年齢を左右する4カ所の筋肉をほぐしましょう。

1カ月続けると効果を実感するはず!

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まぶたのたるみに効くツボ『攅竹(さんちく)』
筋肉:眼輪前

目をぐるっと囲む筋肉。目を酷使することで硬くなりがちです。

眉頭のすぐ下にある深いくぼみのツボ「攅竹」は、特に眉間にシワを寄せる癖のある人や、寝不足の時にも有効のツボです。

フェイスラインに効くツボ『下関(げかん)』
筋肉:咬筋

上下の歯を噛み合わせる筋肉。

耳たぶの付け根から指4本分前にある、上あごと下あごの交点にあるツボ「下関」は、噛み合わせの悪い人などが特にこりやすいです。

ここの筋肉がこっていると、エラが張って見えてしまいます。

ほうれい線に効くツボ『巨髎(こりょう)』
筋肉:小頬骨筋(小頬骨筋)

頬をつり上げるための筋肉。

鼻の穴から外側へ親指2本分のところにあるツボ「巨髎」は年齢とともに硬くなりがちです。

人と接する機会が少なかったり、表情があまり変わらない人には、特に指をオススメします。

への字口に効くツボ『地倉(ちそう』
筋肉:口輪筋(こうりんきん)

ロをぐるっと囲む筋肉。

口角の3~5mm外側にあるツボ「地倉」は口のたるみだけでなく、ほうれい線にも効果があるとされています。

「若返りのツボ」とも呼ばれるほど、ほぐすことで印象を若く見せることができます。

指鍼の作り方

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人さし指の第2関節の内側を使います

手の力を抜いて右写真のような形を作りましょう。

ポイントは、親指の力も抜くこと。余分な力を使わずに、的確に顔の筋肉を刺激することができますよ!

指の腹では、なかなか力を入れにくいという人には特にオススメですね。(光本先生)

体はねじらず姿勢を正して行いましょう!

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姿勢が悪く体が緊張した状態では、血液循環が悪くなるのでマッサージの効果が高まりません。

「体は絶対にねじらない」がルールです。いすに浅く腰かけ、骨盤を立たせ、背すじを伸ばした状態で指鍼に挑戦してくださいね。(細野先生)

取材・文/荒井さやか 撮影齋藤ジン ヘアメイク野崎裕子 モデル広岡英津子

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理論を教えてくれたのは
細野周作(ほその・しゅうさく)先生

細野クリニック院長。東京医科歯科大学医学部卒業。著書に「ゆがみを治せば、病気が治る! -骨格アライメントへの招待』(ゴマブックス)など。

指鍼を教えてくれたのは
光本朱美(みつもと・あけみ)先生先生

美容鍼エステサロン「ハリジェンヌ」院長。表参道店、芦屋店、岡山店のほか、海外にも技術導入店舗を拡大中。著書に『顔が上がる指鍼(主婦の友社)など。

この記事は『毎日が発見』2020年1月号に掲載の情報です。
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