朝食代わりにコレ1杯! 必要なビタミン&ミネラルがすべて取れる「人参・リンゴジュース」の作り方

糖尿病や高血圧、心筋梗塞に脳梗塞...こういった怖い病気の原因が、実は「食べすぎ」にあることをご存知でしょうか。「"ちょい空腹"が体にさまざまなメリットをもたらす」と提唱する医学博士・石原結實さんは、これら「食べすぎ病」の蔓延に警鐘を鳴らしています。そこで、石原さんの著書『やせる、若返る、病気にならない ちょい空腹がもたらす すごい力』(ワニブックス)から、人生100年時代を健康に過ごすための「食べすぎない技術」を連載形式でお届けします。

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朝食代わりに人参・リンゴジュース

私がとくに朝食抜きをお勧めするのには、ちゃんとした理由があります。

というのも、朝は「吐く息が臭い」「目ヤニが多い」「鼻がつまる」「尿の色が濃い」など、排泄現象が活発な時間帯だからです。

つまり、体ががんばって血をきれいにしている(血の汚れを排泄している)ということです。

寝ている時は誰もが「断食」をしています。

だから朝起きた時は排泄現象が活発なのです。

ご存じの通り、朝食は英語でブレックファスト(Breakfast)と言います。

これはFast(断食する)をBreak(やめる)という意味です。

せっかく寝ながら「断食」し続けてきたのですから、それを利用してもう少し(昼食までの数時間)だけ「断食」を継続しない手はありません。

朝食を抜く代わりにぜひとも飲んでいただきたいのが、人参・リンゴジュースです。

私は1979(昭和54)年、スイスのビルヒャー・ベンナー病院でこの人参・リンゴジュース療法を学んできました。

ベンナー病院は1897年にビルヒャー・ベンナー博士という方が開設された病院です。

ヨーロッパをはじめ世界中から集まってくる難病・奇病の患者を、食事療法を中心とする自然治癒療法で治療していました。

肉・卵・牛乳・バターなどは一切使用されず、動物性の食物はヨーグルトだけ。

他に黒パン・ジャガ芋・ナッツ・生野菜・果物・ハチミツ・岩塩など自然の素材を用いて調理したメニューを提供していました。

そこで毎朝必ず飲まないといけなかったのが、人参2本、リンゴ1個で作られた生のジュースです。

私が当時の院長リーヒティ・ブラシュ博士(ベンナー博士の姪)に「なぜ人参・リンゴジュースはそんなに体によいのですか?」と尋ねたところ、「人間の健康に必要なビタミン(約30種)、ミネラル(約100種)をすべて含んでいるから」という答えが返ってきました。

米国農務省は以前「我々現代文明人は『栄養過剰で栄養不足』の病気にかかっている」と発表したことがあります。

タンパク質・脂質・糖の三大栄養素を摂りすぎている一方で、それらが体内で利用されるために必要なビタミンやミネラル類は不足しているという意味です。

ビタミン・ミネラルは毎日約130種類の必要十分量を摂取しないと、1種類不足しただけでも図表9にあるような病気になりやすくなります。

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1982年には同じくアメリカで「ガンを防ぐにはビタミンA・C・Eをしっかり摂る必要がある。それには人参が一番大切だ」という発表がなされました。

さらに1990年代にはアメリカの国立ガン研究所がガン予防効果の可能性のある約40種類の食物を、重要度の度合いによりピラミッド方式で示しているデザイナー・フーズ・プログラムを発表しましたが、その最上段にはニンニク・キャベツ・生姜・大豆・人参・セロリが入っています。

そんな薬効あらたかな「人参」と、"An apple a day keeps the doctor away."(1日1個のリンゴは医者を遠ざける)とイギリスで言われてきた「リンゴ」から作られる人参・リンゴジュースの健康増進・病気治癒効果はすばらしいものがあります。

作り方は簡単です。

(1)人参2本とリンゴ1個を水で洗う
(2)皮をむかずにジューサーで生ジュースを作る

これでコップ約2杯半の生ジュースができるので、ぜひ朝食代わりに飲んでみてください。

人参・リンゴジュースの作り方

材料
人参2本(約400g):240cc
リンゴ1個(約250g):200cc
合計:約440cc(コップ約2杯半)

作り方
1.人参2本とリンゴ1個を水で洗う
2.皮のついたままジューサー(ミキサーではない)にかけ、生ジュース(コップ約2杯半)を作る

名医が教える人生100歳時代の食事法『ちょい空腹がもたらす すごい力』記事リストはこちら!

朝食代わりにコレ1杯! 必要なビタミン&ミネラルがすべて取れる「人参・リンゴジュース」の作り方 087-H1-choikuhuku.jpg※書籍の詳しい内容は、こちらからAmazon書籍購入ページを参照ください

 

石原結實(いしはら・ゆうみ)

医学博士。1948年、長崎市生まれ。長崎大学医学部卒業後、血液内科を専攻。スイスの自然療法病院、B・ベンナークリニックやモスクワの断食療法病院でがんをはじめとする種々の病気、自然療法を勉強。著書は『「食べない」健康法』(PHP研究所)、『「体を温める」と病気は必ず治る』 (三笠書房)など300冊以上。海外でも合計100冊以上が翻訳出版されている。

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『やせる、若返る、病気にならない ちょい空腹がもたらす すごい力』

(石原結實/ワニブックス)

糖尿病や心筋梗塞、がんといった怖い病気。実は、そのほとんどが「食べすぎ」なければ避けることができるかもしれません。「朝食を抜く」「ショウガを多用する」など、簡単ですぐに実践できる健康的な「食べすぎないコツ」を、名医が教えてくれる「プチ断食マニュアル」です。

※この記事は『やせる、若返る、病気にならない ちょい空腹がもたらす すごい力』(石原結實/ワニブックス)からの抜粋です。
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