股関節は上半身と下半身をつなげる大切な関節です。歩く、座る、階段を上る、起き上がるなどの動作は、全て股関節がスムーズに動くことで行えているものです。股関節周りの筋肉の柔軟性を保ち、可動域を大きくしていく体操を、リンパティック・ストレッチの考案者・前新マミさんに教えてもらいました。
日常の動作と深く関係している股関節
股関節が硬いと転びやすくなりますよ〜!
下半身のリンパの流れをスムーズに
誰でも年齢とともに股関節の動きは悪くなります。動きが悪くなる主な要因は、加齢によって周りの筋肉が硬くなることと、筋肉が落ちていくことだと考えられています。
股関節周りの筋肉が硬くなると、歩く、座る、階段を上がるといった日常の意識しない動作で、痛みや動きづらさを感じるようになります。また、股関節の動きが悪いと脚が上がらなくなったり、歩幅が狭くなって、転びやすくなったりします。
そして、股関節にはそけいリンパ節があります。股関節を動かすとリンパ節も刺激されるので、リンパの流れが良くなります。そけいリンパ節は脚のリンパが通る大切な場所なので、流れが促進され滞りがなくなると、脚のむくみや冷えなども解消されやすくなります。
さっそく、やってみましょう!
"股関節ゆるゆるストレッチ"(4回)
股関節を外側へ、無理なく開くストレッチです。動かしづらい方の脚の回数を増やして行ってもいいでしょう。
①片脚を引く
あおむけになり、片方の脚をまっすぐ胸に引き寄せます。股関節を縮めるつもりで行います。
②脚を倒す
引いた脚を横にパタンと床に倒します。ひざが床に着かなくても大丈夫です。
③脚を伸ばす
引いた脚を横にパタンと床に倒します。ひざが床に着かなくても大丈夫です。
Point
できるだけ力を抜いてゆるっと行います。
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取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange