インフルエンザ予防に「紅茶」がいいの? 飲む&うがいで変わる「紅茶習慣化」のススメ

インフルエンザや風邪の予防、生活習慣病のリスク低下、さらには美容にもいい「飲み物」があるのをご存じでしょうか。それは普段から飲まれる方も多い「紅茶」です。「13の効能がある」という紅茶のスペシャリスト・斉藤由美さんがまとめた著書『紅茶セラピー 世界で愛される自然の万能薬』(ワニブックス)から、健康のために取り入れたい「紅茶のレシピと飲み方」を連載形式でお届けします。

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インフルエンザ対策に強い味方登場

空気が乾燥するシーズンになると、インフルエンザの話題が自然と増えてきます。

まるで、季節の挨拶のように。

「インフルエンザの予防接種、受けた?」「もう休校している学校があるらしいよ」と、マスクの奥から、こもった声が聞こえてきます。

学校や会社で流行すると、家族にうつることもあり、その家族がまた感染に気づかないうちに学校や会社へ行き......と、どんどん拡がってしまうインフルエンザウイルス。

手洗い、うがい、マスクの着用など、きちんとやっているけれど、それでもかかってしまうとなると、どこまで気をつければいいのかと神経質になってしまう人も多いのではないでしょうか。

そんな季節の心配事を、おいしい習慣が緩和してくれたら、寒いシーズンの暮らしも明るくなるかもしれません。

そのおいしい習慣とは、「紅茶」。

紅茶がインフルエンザ対策に効果的だという話題を耳にしたことがある人もいるでしょう。

でも、いったいどのように暮らしに取り入れればよいのか、どんなふうにして飲んだらいいのかがよくわからないという声が多いのも事実です。

なぜ、紅茶がインフルエンザ対策に効果的といえるのか、それを暮らしの中で効果的に発揮させるにはどんな方法があるのか、これから紹介していきたいと思います。

暮らしに活かす、飲み方のコツ

私の1日は、お湯を沸かすことから始まります。

目覚めて最初にすることは、やかんに水を入れて、火にかけること。

沸騰するまでの数分間で、簡単な身の回りの準備をして、朝食の支度に取り掛かるのですが、その頃にちょうどやかんのお湯が沸きます。

グツグツと沸騰したお湯を耐熱ガラス製のサーバーに少し入れて温め、温めたお湯は一旦捨てたら、ティーバッグを用意して1リットルの紅茶を作るのです。

通常、おいしく紅茶を飲むためのいれ方は、ティーバッグ1袋に対し、湯の量は200㏄。

ですが、朝の紅茶は時間に左右されずに抽出させたいので、1リットルの湯量に対し、3袋のティーバッグで作ります。

15分ほど入れっぱなしにしておき、ゆっくりと抽出します。

朝食の支度の最中、ふと手が空いたタイミングでティーバッグを軽く振って取り出して、朝の「1リットル紅茶」の完成です。

1リットル紅茶のうち、350㏄は保温ポットに入れて夫の弁当と一緒に持たせ、200㏄×2杯分はマグカップで朝食時にいただきます。

残りの250㏄はサーバーに入れっぱなしにしておいて、それを「うがい用」として利用するというのが、わが家の紅茶習慣。

わが家は、夫と私のふたり暮らしですので、1リットル紅茶が1日の中でちょうどよく消費できます。

私は、仕事の最中もよく紅茶を飲みますが、その大半がストレートティーで、ミルクは加えません。

もちろんそれは私個人の好みの問題もあるのですが、紅茶にミルクを加えると、インフルエンザウイルスを撃退する効果が弱まってしまうからです。

ミルクティーの場合、有効成分がミルクのたんぱく質に取り込まれてしまい、ウイルスの感染力を弱める力がなくなってしまうのです。

これは、ミルクだけではなく、豆乳やマシュマロでも同様ですので、インフルエンザ予防を期待して紅茶を飲むときには、少し注意が必要になりますね。

では、砂糖やはちみつなどの甘味料はどうかというと、これは加えても大丈夫。

インフルエンザ撃退効果が弱まることはありません。

最近はレモンティーを飲む人がだいぶ減ったようですが、紅茶にレモンを加える飲み方は、ビタミンCの効果もプラスされ、ストレートティーよりも高いパワーが期待できるとのこと。

ビタミンCもまた、免疫力を高め、ウイルスを撃退する効果があることから、紅茶にプラスすることで相乗効果が働きます。

甘みのないものを好まない子どもたちや、食欲のないときなどは、甘みやレモンの爽快さを加えることで飲みやすく感じますので、一石二鳥です。

また、イチゴや柿、柑橘類など、ビタミンCが豊富なフルーツと一緒に紅茶を飲むこともおすすめです。

食欲がないときは、フルーツと紅茶の組み合わせで、低下しつつある免疫力を鍛えましょう。

子どもや妊婦の場合、カフェイン摂取に抵抗を感じる人も多いかもしれません。

が、まずここでご安心いただきたいのは、最近の研究で、カフェインレス紅茶でもインフルエンザウイルス撃退に効果的だという報告があったということ。

カフェインレス紅茶製品は、ここ数年でかなり充実してきており、スーパーマーケットなどでも手に入りやすくなりましたし、手軽なティーバッグ製品も増えてきています。

子どもや妊婦、高齢者など、カフェインが気になる人たちには、ぜひカフェインレス紅茶をインフルエンザ対策に役立ててほしいと思います。

さて、最近は紅茶というと、ペットボトルや缶入り、紙パック入りなども、手軽な紅茶飲料として親しまれています。

外出先ではとても便利ですが、製品によって製造工程が異なる場合もあり、有効成分の含有量が減っていることも考えられるので、インフルエンザ予防の観点からは、リーフティーやティーバッグを使用して、熱湯による紅茶抽出を行うほうが確実です。

紅茶はとにかく、グツグツとよく沸いている熱湯で抽出すれば、紅茶ポリフェノールがしっかりと溶け出てきます。

飲むタイミングは、必ずしもいれたてでなくてもかまいませんので、多めに作って保温容器に入れてオフィスや外出先に持参してもいいでしょう。

オフィスの引き出しにマグカップとティーバッグを常備しておき、休憩時間に紅茶をいれて仕事中に口にしたりするのもいいですね。

そんな毎日のささやかな紅茶の習慣化が、あなたをインフルエンザから遠ざけてくれるはずです。

070-kocha-syoei-02.jpg体に与える13の効能から、すぐに使えるアレンジレシピまで、全9章にわたって「紅茶」の全てが語りつくされます

 

斉藤由美(さいとう・ゆみ)

英国紅茶研究家。日本紅茶協会認定ティーインストラクター、ティーアドバイザー。紅茶専門店&紅茶スクール「イギリス時間紅茶時間」(秋田県大館市)のオーナーとして、ティールーム、ショップ、紅茶スクールを運営。著書に『しあわせ紅茶時間』(日本文芸社)、『すてきな紅茶時間』(PHP研究所)など。

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『紅茶セラピー 世界で愛される自然の万能薬』

(斉藤由美、監修:冨田勲/ワニブックス)

古くは英国で万能薬として珍重された「紅茶」。実は近年、インフルエンザ対策や美容にも効果があると科学的に証明されています。そんな紅茶の効能、いれ方やアレンジレシピ、使い終わったティーバッグの利用法までが盛り込まれた、「健康×紅茶」の飲み方指南書。読み終わったら、すぐに一杯いれたくなります。

※この記事は『紅茶セラピー 世界で愛される自然の万能薬』(斉藤由美、監修:冨田勲/ワニブックス)からの抜粋です。
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