ひげ根も芯も丸ごと使える!栄養を逃さない「とうもろこし」の食べ方

とうもろこしのひげ根は食べられることをご存知ですか? 豊富に含まれるカリウムの健康効果を得られる上、風味もアップ。さらに料理の見た目も繊細になります。ビタミンB群や鉄分、カルシウムなどの栄養素をバランスよく含むとうもろこしですが、そのほとんどは実の付け根にある「胚芽」に含まれています。そのため包丁で実を切り落とす場合はなるべく根元の近くで、もしくは指でそぎ落としましょう。たとえ胚芽部分が残ったとしても大丈夫! 今回は料理研究家の金丸絵里加さんに、とうもろこしのひげ根を余すところなく取り入れるレシピをお聞きしました。

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ここに注目

ひげ根にはカリウムが豊富夏バテを予防します。「とうもろこしのひげ茶」をごじですか? ひげ根の薬効、おもに利尿作用は薬膳の世界でも注目されるほど。加熱すれば料理のよいアクセントになってくれます。

皮はラップの代わりになります

電子レンジ加熱する場合は、皮をつけたままラップなしでどうぞ。皮がラップのような役目をして蒸気を逃がさないほか、皮に含まれる水分によりみずみずしく加熱できます。電子レンジ(600W)で1本につき5~6分加熱。そのまま2~3分蒸らしましょう*。

*加熱時間はとうもろこしの大きさによって異なります。様子をみながら加熱してください。

豊富な食物繊維で便秘を予防

とうもろこしの食物繊維量は、さつまいもとほぼ同量!特に一粒一粒の実の周りにある皮の食物繊維は不溶性で、腸の働きを活発にしてくれます。

芯ごと料理に使えば残した「胚芽」もムダにならない 

芯にも栄養とうま味がたっぷりあるので捨てずに活用しましょう。米と一緒に芯や実を加えて炊くと、やさしい甘みのあるとうもろこしごはんが完成(水の分量は通常と同じ)。また、芯を水で煮出すと上質なだしがとれ、スープに使えます。

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ひげ根を活用した旬のレシピ

<ゴロッと加えたとうもろこしの自然な甘みが後を引くおいしさ>

とうもろこしの中華サラダ

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材料(2人分)

とうもろこし(ひげ根も)...1本 
ハム...3枚
きゅうり...1本 
もやし...1/2袋
酢、しょうゆ...各大さじ1
砂糖、ごま油...各小さじ1
しょうゆ...小さじ2
ラー油...適宜

白いりごま...小さじ1

作り方

1 とうもろこしは芯ごと長さを半分に切り、たっぷりの水を入れた鍋に入れて火にかけ、沸騰したら中火にして5~7分ほどゆでる。水けをきり、粗熱が取れたら芯ごと2㎝幅に切って実をそぎ落とす。

2 きゅうりは斜め薄切りにしてから細切りにする。ハムは半分に切って細切りにする。もやしと下処理したとうもろこしのひげ根を一緒にゆでて水けをきる。

3 ボウルにAの材料を入れて混ぜ、1 と2 を加えて和える。

ひげ根の下処理方法

茶色い部分を取り除き、白っぽい部分だけを使います。食べやすい長さに切りましょう。

ポイント

1でいったん2㎝幅に切るのは、とうもろこしに写真のようなかたまり感を残すため。半分のままで縦にそぐと、実がバラバラになりやすいのです。ひげ根はゆでるとまとまってしまうので、ほぐしながら入れましょう。

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<ひげ根を加えて見た目を繊細に実のプチプチとした食感がアクセント>

とうもろこしと春雨のチャプチェ

材料(2人分)

とうもろこし(ひげ根も)...1本 
牛切り落とし肉...100g
春雨...30g 
にんじん...1/3本 
にら...1/4束
ごま油...大さじ1/2
にんにく(みじん切り)...1/2片分
みりん、しょうゆ、片栗粉...各小さじ1
水...1/2カップ 
白すりごま、砂糖、水...各大さじ1
しょうゆ...大さじ11/2
鶏がらスープの素、おろしにんにく... 各小さじ1/2

作り方

1 牛肉は細切りにしてAをもみ込む。春雨はキッチンばさみで半分に切り、水に浸してもどしておく。とうもろこしの実はそぎ落とす。にんじんは細切り、にらは4~5㎝長さに切る。

2 フライパンにごま油とにんにくを入れて中火で熱し、1 の牛肉をほぐしながら炒める。色が変わったら、1 のにんじん、とうもろこし、下処理(上参照)したひげ根、水けをきった春雨を加えて炒め合わせ、Bを回し入れて汁気を吸わせながら炒め煮にする。

3 最後ににらを加えて、炒め混ぜて火を通す。

ポイント

とうもろこしは生から炒め、甘味を引き出しましょう。そぎ落とした時にかたまりになっていても、いためているうちにパラパラにほぐれます。

それ、もったいない! 特集『ムダを出さない旬の食べ方』の記事一覧はこちら!

取材・文/峰岸美帆 撮影/梶原英輔

 

<教えてくれた人>

金丸絵里加(かなまる・えりか)さん

料理研究家、管理栄養士、フードコーディネーター。「おいしく食べて健康になる」をテーマに、メディアでの栄養指導、レシピ開発などを行う。著書に『夫婦ふたり分! 体が喜ぶ!シニアごはん』(エイ出版社)などがある。

この記事は『毎日が発見』2019年9月号に掲載の情報です。

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