今日は冬至。栄養豊富なゆずを皮も、種も、果汁も丸ごと活用!

12月22日(土)は冬至。冬至とは、一年のうちで最も昼が短く夜が長い日のこと。江戸時代に始まったといわれるゆず湯に入って体を温めるのが習わしですが、実はゆずは多くの効能を持ち、ゆず湯の他にもさまざまな使い方があることをご存じですか?

日本屈指のゆずの産地である大分県日田(ひた)市に伝わる使い方を、元・玖珠(くす)町教育委員の宿利(しゅくり)歌子さんに教えてもらいました。

前の記事「入浴後のゆずも徹底活用!冬至に「ゆず湯」に入るのはなぜ?(1)」はこちら。

 

【果皮】アレルギー抑制や発がん予防効果も期待

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ゆずの皮には、次のような健康効果を持つ成分が豊富に含まれています。1日に1/4~1/5個分をのゆず皮を食べると効果が大きいといわれています。ゆず皮のはちみつ漬けはそのまま食べても、アレンジしてもおいしくいただけるすぐれもの。ゆずが手に入ったら、ぜひ作っておきましょう。

●オーラプテン...花粉症や気管支喘息、アトピーなどⅠ型アレルギーを抑えます。
●フラボノイド...老化を防ぎます。
●リモノイド...皮の苦味成分。発がん予防効果などについて研究されています。
●ビタミン類...抗酸化作用があり、動脈硬化など生活習慣病の予防にも役立ちます。

 
お茶請けに!「ゆず皮のはちみつ漬け」

【材料】(作りやすい分量)
ゆずの皮...適量 (小瓶いっぱいに入るくらい)
はちみつ...適量 (ゆずの皮がひたるくらい)

【作り方】
1 ゆずは皮をしっかり洗い、半分に切って種と果汁を除き、皮を細切りにする。一晩水にさらしてアクを抜いておく。
2 皮をさっと洗って水けを切り、小瓶に入れて皮がひたるようにはちみつを入れる。瓶のふたを閉める。
3 冷蔵庫で3~4日置く。
※瓶は熱湯で殺菌して乾かしてから使用。冷蔵で約1年保存可。

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そのまま食べる他、パンやアイスクリーム、ヨーグルト、ホットケーキなどにも。お湯で割ってホットドリンクにすると体が温まり、特に風邪気味やのどが痛いときにおすすめ。

 

 

【種子】ぬめりは天然の化粧成分

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ゆずの種子にはペクチンやオレイン酸、リノール酸など、美肌にはたらく成分がたっぷり。捨てずに美肌ケアに活用しましょう。

●ペクチン...種の表面を覆っている"ぬめぬめ"の正体がこれ。肌の保湿や美白に効果があるといわれています。
●オレイン酸、リノール酸...ゆずの種の乾燥重量の約20%が、これらを主体とする油分。肌の炎症を抑え、バリア機能を高める働きがあるとされています。

 
しっとりすべすべ!ゆず皮で美肌ケア
種を一晩水に漬けた後、沸騰する程度まで煮て、煮液を冷まして手を浸すと、しっとりすべすべに。種を集めてお茶パックなどに入れ、お風呂に浮かべると、体がよく温まります。種は腐りやすいので、すぐ使います。

 

 

果汁】ビタミンC で風邪予防にも

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ゆず1個分の果汁には、成人が1日に必要なビタミンCの約1/2量が含まれています。ゆず塩を調味料としてしょうゆさしに入れて卓上に。焼き魚やおひたし、鍋ものなどにすぐ使えて重宝します。しょうゆやポン酢の代わりになり、酸味で食欲も増します。

●ビタミンC...風邪の予防の他、肌荒れの改善、新陳代謝の促進などに効果的。
●クエン酸...酸味の成分であるクエン酸は、疲労回復効果があるとも。その含有量は、かんきつ類の中でも上位を誇ります。

 
果汁の酸味で塩分カット!「ゆず塩」

【材料】(作りやすい分量)
ゆずの果汁...100ml(しょうゆさしの容量)
塩...3~5g(果汁の3~5%)

【作り方】
1 ゆずの果汁をボウルなどに入れる。
2 1 に塩を加えて、よく混ぜる。
3 2 をしょうゆさしに入れる。

※果汁はレモン搾り器を使うと簡単に搾れます。常温で約7日保存可。しょうゆやポン酢の代わりに、焼き魚やおひたし、鍋ものなどに。1812p007_07.jpg

  

取材・文/岡田知子(BLOOM) 撮影/齋藤ジン

 

 

<教えてくれた人>
石川雄一(いしかわ・ゆういち)先生

大分大学理工学部教授。 同大学学長補佐、COC+(地〈知〉の拠点大学による地方創生推進事業)推進担当。地元の生産者・加工業者と「ゆずプロジェクト」を設立。県産かんきつ類の免疫制御成分を活用した飲料の開発も手がけている。

この記事は『毎日が発見』2018年12月号に掲載の情報です。

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