果実を丸ごと湯に浮かべる「ゆず湯」など、古くから日本で愛されてきた柑橘、ゆず。ゆずには抗酸化作用のあるビタミン類や疲労回復を助けるクエン酸など、多くの健康成分が含まれています。そこで、家庭で手軽にゆずの成分を利用できるよう、ゆず名産地の高知県・馬路村農協に活用レシピを教えてもらいました。ぜひ、日常生活に取り入れてみてください。
前の記事「ゆず湯は体が本当に温まる?秘められた成分とは?/ゆずの持つパワーに注目!(1)」はこちら。
◆ゆずマーマレード
果皮のほのかな苦みがあり、甘過ぎず、あっさりとした味わい。煮るときに水分が飛び過ぎないようご注意を。
材料
ゆずの皮...2~3個分
グラニュー糖...皮の重さの約半量
作り方
1 ゆずの皮は内側の白いワタの部分を残したまま、薄切りにする。
2 ボウルに水を張り、1を入れてさっと洗い、水けをきる。これを5回繰り返す。さらに水にさらして一晩おく。
3 鍋に水けをきった2とグラニュー糖を入れ、中火にかける。
4 煮立ったら弱火にする。焦げないようにときどき混ぜながら、とろみが出るまで約20分煮る。
※熱湯殺菌して乾かした保存瓶に入れ、冷蔵庫で約30日間保存可能
◆ゆず寿司酢
ごはんに混ぜるとゆずが香るさっぱりした味に。砂糖やゆず果汁の量は好みで増減しても。
材料
ゆずの果汁...50ml
酢...50ml
砂糖...100g
塩...10g
作り方
ボウルに全ての材料を入れ、泡立て器などで砂糖を混ぜ溶かす。
※ドレッシングなどにも使えます。
◆ゆず種子ローション
種子エキスが抽出され、とろりとしています。少量でよく伸び、肌になじみがいいです。つけた後はしっとり!
材料
ゆずの種(乾燥)...140g
※ゆずから取り出した種を使う場合は、そのまま天日で2、3日乾燥させる。
20度の甲類焼酎...720ml(無色透明で焼酎独特の 香りが弱いもの)
密閉できる保存瓶...1個(容量1500 ml以上)
※ 熱湯殺菌し、完全に乾燥させておく。
清潔な瓶...数個
作り方
1 保存瓶にゆずの種と焼酎を入れてふたを閉める。ざっと振ったら冷暗所に保存し、毎日1回、優しく瓶を振る。
2 1週間~10日後、とろみが出てきたら、熱湯殺菌したざるなどでこして種を除く。
※清潔な瓶に小分けして冷蔵庫で保存する。
※顔や手足、体に使用(使用する前に、必ずパッチテストを行ってください)。1カ月を目安に使い切る。
取材・文/岸上佳緒里 撮影/矢嶋泰輔、菅朋香