赤ぎれ、ひび割れ、カチカチ肌...指先やかかと、膝の乾燥には正しい対策を

冬に私たちを悩ませるものといえば「肌の乾燥」。「肌が乾燥してかゆい」「肌がカサカサしてメイクがのらない」など、肌の乾燥について悩みをお持ちの方は多いことでしょう。
正しい肌の乾燥対策について皮膚科医で「ウォブ クリニック中目黒」総院長の髙瀬聡子先生に教えてもらいました。

前の記事「目の周り・唇・頬。気になる「顔周り」の乾燥対策、正解はこれ!(2)」はこちら。

 

かかとやひざ、手指の乾燥は毎日のお手入れで改善

●ガサガサ、ひび割れ、ストッキングが引っかかる「かかと」

かかと回りは、他の部位に比べて極端に皮脂腺が少ない部分です。その上、日常生活の中で
摩擦などの刺激が積み重なり、かかとの角質は硬くなるばかり。まずは硬く厚くなってしまった角質を取り除いてから、柔らかくなった肌を保湿しましょう。

 

足用のやすりで角質を削ります
赤ぎれ、ひび割れ、カチカチ肌...指先やかかと、膝の乾燥には正しい対策を 1812p062_01.jpg入浴などで角質を軟らかくし、水分をしっかり拭き取ります。その後、足用のやすりで少しずつかかとの角質を削っていきます。

 

クリームやオイルをかかとに塗ります
赤ぎれ、ひび割れ、カチカチ肌...指先やかかと、膝の乾燥には正しい対策を 1812p062_02.jpg油分が多い保湿用のクリームやオイルをたっぷり塗り、なじませます。かかと専用クリームだと、さらに効果を期待できます。

 

かかとを覆うようにラップを巻きます
赤ぎれ、ひび割れ、カチカチ肌...指先やかかと、膝の乾燥には正しい対策を 1812p062_03.jpgかかとをしっかり覆うようにラップを巻き付けます。オイルやクリームが浸透しやすくなり、より保湿効果が高まります。

◎チェック!
ラップの上に靴下で保湿力アップ
赤ぎれ、ひび割れ、カチカチ肌...指先やかかと、膝の乾燥には正しい対策を 1812p062_04.jpg2~3時間ほどで潤いを感じられるようになります。1週間続ければ、ふっくら柔らかなかかとに!

これはNG!
濡れたままの足でやすりをかけると、削り過ぎてしまうことがあります。必ず水分を拭き取ってから行いましょう。公衆浴場などの洗い場で行う場合も同様です。指で軽くつまめる柔らかさを目指しましょう。

 

 

●指先がかさつく、赤ぎれ、かゆい「手」

皮膚は濡れたままにしていると、水分と一緒に油分も奪われてしまいます。水仕事の後や手洗い後は、きちんと水気を拭取り、その都度、ハンドクリームで保湿するようにしましょう。また、綿製の手袋をはめるのも乾燥予防におすすめです。

 

ハンドクリームを指先まで塗る
赤ぎれ、ひび割れ、カチカチ肌...指先やかかと、膝の乾燥には正しい対策を 1812p063_01.jpgハンドクリームを手の甲に塗ったら、指1本1本にも塗り込みます。指の上でくるくると小さな円を描きながらなじませましょう。

 

寝るときは、綿製手袋で保湿
赤ぎれ、ひび割れ、カチカチ肌...指先やかかと、膝の乾燥には正しい対策を 1812p063_02.jpg就寝時は、ハンドクリームを塗った上から綿製の手袋をつけます。翌朝には手袋を外し、その都度、洗濯して清潔を保ちましょう。

 

 

●黒ずみ、ざらつき、カチカチ肌「ひざ」
ひざを突く仕事が多い人や頻繁にパンツをはく人は、動くときの摩擦でひざが黒ずんだり、硬くなったりしやすいもの。それ以外の人も、ひざの皮膚のターンオーバーが低下して角質が肥厚することでざらつき肌に。こまめな保湿ケアが必須です。

 

クリームをなじませつつマッサージ
赤ぎれ、ひび割れ、カチカチ肌...指先やかかと、膝の乾燥には正しい対策を 1812p063_03.jpg保湿クリームをつけた手のひらをひざ上に置き、円を描くようにしながらもみほぐします。ひざ裏も同様にマッサージします。

 

太もものリンパを優しく流します
赤ぎれ、ひび割れ、カチカチ肌...指先やかかと、膝の乾燥には正しい対策を 1812p063_04.jpg保湿クリームをつけた手で太ももをほぐします。ひざから脚の付け根に向けて、両手のひらで包み込むようにもみほぐします。

 

取材・文/笑(寳田真由美) 撮影/西山輝彦 モデル/永谷佳奈

 

 

<教えてくれた人>
髙瀬聡子(たかせ・あきこ)先生

皮膚科医、ウォブ クリニック中目黒総院長。「高機能・高実感」と「ラグジュアリー・クオリティ」を叶える化粧品「アンプルール」を研究開発。著書に『気になるパーツのスキンケア 2週間速効メソッド』(宝島社)。

この記事は『毎日が発見』2018年12月号に掲載の情報です。

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