若々しさを維持するためには、血管が健康であることと、自律神経がしっかりと正常に働いていることが大切です。疲労研究の第一人者で大阪市立大学大学院疲労医学講座特任教授も勤める梶本修身先生に自律神経と疲労の関係をお伺いしました。
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抗疲労成分豊富な鶏むね肉で疲れをとる!
確実に疲れがとれる食品といえば、鶏むね肉です。「鶏むね肉には、疲労を回復させてくれる効果があると実証された、イミダペプチドという抗疲労成分が豊富です。1日100gの鶏むね肉を食べることで、必要量のイミダペプチドが摂れます」(梶本先生)。
イミダペプチドは熱に強く、加熱しても変質しないため、調理方法は蒸す他、焼く、揚げる、煮るなど、お好みでかまいません。「イミダペプチドは、仕事や家事などの負荷によって生じる活性酸素に対抗し、疲労を起こしにくくします。一日の始まりである朝食に摂取するといいでしょう」(梶本先生)。
緑黄色野菜や、抗酸化作用の高い果物などと一緒にサラダにすれば、一皿で疲労回復効果を期待できます。
●体のリズムを整える、蒸し鶏と季節野菜のサラダを朝食に
鶏むね肉
鶏むね肉には疲労回復効果のあるイミダペプチドという抗疲労成分が豊富。疲れをとるためには、1日約100g(皮なしの分量)の鶏むね肉が必要です。朝食か昼食で摂るのがおすすめです。
緑黄色野菜
カロテノイドを多く含む緑黄色野菜は、疲労回復を助けてくれます。季節の野菜たっぷりのサラダをたくさん摂るようにしましょう。
リンゴ
リンゴポリフェノールには、優れた抗酸化作用があり、疲労を軽減する作用が期待できます。同様に、ポリフェノールを多く含むぶどうも朝食にぴったりです。
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取材・文/寳田真由美 写真/米山典子