これからの暑くなってくる季節に向けて、夏バテ知らずな体作りをしておきたいところ。そこで、ぜひ積極的に摂っておきたいのが、"梅酢パワー"。前回では、この梅酢の作り方と、梅酢を使ったアレンジレシピを紹介しました。でも、体に嬉しいパワーは梅酢だけではなく、"梅酢の中に入っている梅"にもあったんです!『毎日が発見』2018年6月号では、この"梅酢の梅"を使った「梅ジャム」の作り方と、梅ジャムを使ったレシピが紹介されているので、今回はこれらに挑戦です。
前の記事「冷凍梅&レンチンで完成! 夏バテ知らずな体のために「梅酢」を【作ってみた】(1)」はこちら。
積極的に摂りたい"梅酢パワー"
もともと梅だけでも嬉しい健康効果があるのですが、梅と酢を組み合わせることによって、抗酸化作用や、さまざまな有効成分の吸収を良くしてくれる効果があります。そのほかにも、高血圧改善、がん予防、冷え性改善、疲労回復、肌荒れ予防、ダイエットなど、気になるいろいろな症状に対して効果を発揮してくれます。まさに、これからの季節に限らず、1年中積極的に摂りたいのがこの梅酢。
そして、今回使う"梅酢の梅"には、りんごなどにも含まれる水溶性食物繊維のペクチンが豊富に含まれていて、コレステロール吸収・高血圧の予防、整腸作用などがあるとされています。
そこで、この"梅酢の梅"を使って、料理研究家・村上祥子さん考案「梅ジャム」の作り方と、「梅ジャムアレンジレシピ」を紹介します!
ほんのりと酸味が効いていて爽やかな「梅ジャム」の作り方
<材料>(できあがり120g)
梅酢の梅...80g
水...100ml
砂糖...150g
<作り方>
1、 耐熱ボウルに梅の実と水を入れ、両端を少しあけてラップをし、600Wの電子レンジで4分加熱する。
2、 耐熱ボウルに柄付きざるをのせて1をあけ、梅を木べらでつぶしながらこす。
3、 砂糖を加えて混ぜ、ラップをして再び600Wの電子レンジで4分加熱する。最後に、熱いうちに瓶に詰め、ふたをすれば完成。
気になるお味は?
"梅酢の梅"を使った「梅ジャム」が出来上がりました!しかも、レンチンだけなので、15分もかからずに作れましたよ。早速出来立てを食べてみると、甘さの中に梅の酸味がプラスされ、とってもフルーティーでさっぱりした味で、暑い季節でもおいしく食べられるジャムです。冷蔵であれば1ヵ月保存可能。
さっぱり梅ジャムを合わせて少し大人な「パンケーキ」
<材料>(2人分)
ホットケーキ用ミックス粉(市販品)...100g
A 卵...1/2個
牛乳...80ml
バター...小さじ2
梅ジャム...小さじ4
<作り方>
1、 ボウルにAを合わせ、ホットケーキ用ミックス粉を加えて混ぜる。
2、 温めたフライパンを、サラダ油少々(分量外)をつけたペーパータオルで拭き、1の半量を流し入れる。弱火で3分焼き、表面にプツプツと泡が出てきたら裏返し、弱火で2分焼く。もう一枚も同様に焼く。最後にバターと梅ジャムを添えれば完成。
さてお味は?
梅酢パワーが凝縮された梅ジャムを、あつあつパンケーキに塗ってみました。いつものメープルシロップだと、甘すぎて最後まで食べきれなかったりしますが、梅ジャムは甘すぎず、酸味があるので、子どもはもちろん、大人も最後までもたれることなく、おいしくパンケーキが食べられました。もちろんパンに塗ったり、ヨーグルトや紅茶などに入れたりと、普通のジャムのように使えます。
"梅酢パワー"で目指せ夏バテ知らず!
気になりつつも難しいと思っていた「梅しごと」。でも、冷凍梅と電子レンジを使えば簡単に作れ、しかも作ってみると飲むだけでなく、いろいろな料理にも使えてと、思っていた以上に活用の幅が広く、これなら毎日の生活にしっかり取り込んでいけそうです。これからの暑い季節には特に必要な"梅酢パワー"。ぜひ今年はこの"梅酢パワー"で夏バテ知らずの体を手に入れてみませんか?
写真・文/JUNKO