男性のおよそ30%が悩むと言われる「早漏」。その「3つの原因」と男性更年期の可能性

敏感すぎて早漏になる

「過敏性早漏」は、10代によくある、いわゆる「ギンギンな状態」で、少しの刺激で射精してしまうことを指します。
若くて敏感なためにすぐ射精してしまう場合は、急に腰を振るのをやめる(寸止めする)など、少しずつ射精のコントロールを試みることで改善していきます。

男性ホルモンの低下で早漏になる

私のクリニックでは、来院時に男性ホルモンの低下が原因とみられる場合、男性ホルモンや男性更年期に関わる「男性更年期障害の問診票」に記入していただいて、診断の手順を組んでいきます。

男性のおよそ30%が悩むと言われる「早漏」。その「3つの原因」と男性更年期の可能性 edkana01_p45list.jpg

男性更年期障害の程度

17~26点=なし
27~36点=軽度
37~49点=中等度
50点以上=重度

と分類されます。

・なし 男性更年期障害ではありません。
・軽度の人は、気になるようなら男性ホルモン採血をしてください。
・中度の人は、泌尿器科を受診しましょう。
・重度の人は、泌尿器科を受診しなければ手遅れになる可能性があります。すぐに対策が必要です。

テストステロンが下がることによって、射精を司る筋肉が衰えて早漏になるのが「衰弱性早漏」です。
これは、男性ホルモンの低下によって早漏になっているので、骨盤底筋を鍛えるトレーニングやスクワット、肛門を締める運動を行うことで改善します。

早漏全般について言えることは、まずはリラックスした状態をつくること。
その後、ED治療薬などをサポートとして使うとよくなっていきますよ。

 

窪田徹矢
1978年東京都出身。医療法人社団「思いやり」理事長。「くぼたクリニック松戸五香」院長。独協医科大学卒。専門は泌尿器科。日本泌尿器科学会泌尿器科専門医、指導医。年間2万5000人を診察。近隣の総合病院でロボット手術などを手掛ける。元千葉西総合病院泌尿器科部長。

※本記事は窪田徹矢著の書籍『EDかな?と思ったら読む本――専門医が教える傾向と対策』(自由国民社)から一部抜粋・編集しました。

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