40歳を超えたらベースサプリメントを上手に用いる/9割の病気は自分で治せる!(43)【連載】

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健康であるためにはどうしたらいいのか? セルフメディケーションの時代と言われる今、私たちもそれなりの健康常識は身につけておく必要があります。
病気というものをどうとらえるか、医者との付き合い方、 病気にならない考え方――。ほかにも、食事の摂り方、ストレスの対処の仕方、あるいはダイエットを成功させるコツな ど、明るく元気に毎日を過ごしてもらえる有益な情報を連載でお届けします。今の生活をもう一度見直し、自己治癒力を高めるスキルを学びませんか?

40歳以上はサプリメントの力を借りよう

昨今の食材はカロリーに占める栄養の割合が低下傾向にあります。そのため、栄養に留意しながら食事を摂っていても、カロリー過多の栄養不足になってしまうことがあります。

そんな場合、フレッシュな野菜ジュースを作って摂取するのもいい方法です。ただし、手間や食材費など、コストパフォーマンスを考えると、むしろベースサプリメントを活用したほうが現実的かもしれません。

とくに40歳を超えると、体内の抗酸化能力や腸内免疫能力も著明に低下してきますので、マルチビタミン・ミネラル、ファイトケミカル、必須脂肪酸(オメガ3など)、プロバイオティクスなどは摂取したほうがいいように思います。

ところでみなさんは、サプリメント(機能性食品)は、大きく2種類に分かれることをご存じでしょうか。その2種類とは、ベースサプリメント(以下、ベースサプリと略します)とアクティブサプリメント(以下、アクティブサプリと略します)です。

ベースサプリとは、もともと体内にあるか、食材として普通に僕たちが摂取している栄養成分です。具体的にはビタミン、ミネラル、繊維質、ファイトケミカル、プロバイオティクスなどの類を指します。つまり、体内の生体機能を滞りなく遂行するのに必要不可欠な栄養素です。少し硬く言えば、生体のホメオスターシス(恒常性)を保ち、オプティマムヘルス(最適な健康状態)を維持するのに必要な栄養素です。

一方、アクティブサプリとは、先のオプティマムヘルスを強力に推進し、病気の予防や、未病を治すことにも資すると想定されるサプリメント(機能性食品)を指します。

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市販のほとんどのサプリメント(機能性食品)がこのアクティブサプリに該当しますが、いいものを選択することが非常に重要であると同時に、ベースサプリと併用して摂取することが大事なポイントになります。

サプリメント先進国であるアメリカでは、ベースサプリをしっかりと摂取したうえで、アクティブサプリを摂取することがもはや常識となっています。

岡本 裕先生(おかもと・ゆたか)
1957年大阪生まれ。e-クリニック医師。大阪大学医学部、同大学院卒業。卒業後12年あまり、大学病院、市中病院、大阪大学細胞工学センターにて、主として悪性腫瘍(がん)の臨床、研究にいそしむ。著書に『9割の病気は自分で治せる』『9割の病気は自分で治せる2【病院とのつき合い方編】』『9割の病気は自分で治せる【ストレスとのつき合い方編】』(以上、KADOKAWA)、『22世紀。病院がなくなる日』(飛鳥新社)など多数。

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「カラー版 図解 9割の病気は自分で治せる」
(岡本 裕/KADOKAWA)

文庫で大好評を博したベストセラー『9割の病気は自分で治せる』3部作のエッセンスを抽出し、読みやすく再構成したベスト版。自分の力で健康を保つための考え方&方法が満載です。

 
この記事は書籍「カラー版 図解 9割の病気は自分で治せる」(KADOKAWA)からの抜粋です。

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