「栄養不足のカロリーオーバー」にご注意を!/9割の病気は自分で治せる!(41)【連載】

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健康であるためにはどうしたらいいのか? セルフメディケーションの時代と言われる今、私たちもそれなりの健康常識は身につけておく必要があります。
病気というものをどうとらえるか、医者との付き合い方、 病気にならない考え方――。ほかにも、食事の摂り方、ストレスの対処の仕方、あるいはダイエットを成功させるコツな ど、明るく元気に毎日を過ごしてもらえる有益な情報を連載でお届けします。今の生活をもう一度見直し、自己治癒力を高めるスキルを学びませんか?

栄養不足のカロリーオーバーに注意

食を是正する手っ取り早い方法は、それほど難しいものではありません。和食を中心にしてみるだけでかなり改善されます。

具体的には、脂肪分や塩分、そして動物性タンパク質(肉、乳製品)をできるだけ抑え、加工食品をできるだけ避け、野菜、果物、穀類、海藻類、きのこ類、発酵食品を積極的に摂取することがポイントになります。食材は、旬のもの、地産のものがいいでしょう。

体は言うまでもなく、みなさんが食べたものから成り立っているわけです。そのため、何をどう調理して食べるかが非常に重要なポイントであることは、容易に理解していただけると思います。

調理もできるだけ、白砂糖や飽和脂肪、塩分を控えたほうがいいのはみなさんもよくご存じのことだと思います。加工食品や、外食もできるだけ控えたほうがいいのです。

また、大食はあまりよくありません。カロリーオーバーは活性酸素の発生を増進させるからです。体内で発生した過剰な活性酸素は、自己治癒力を著明に低下させることになります。したがって、カロリーのわりには栄養の少ないもの、つまり栄養/カロリーバランスの悪い食物は、栄養不足でカロリーオーバーということになりますので、できるだけ避けましょう。ちなみに栄養/カロリーの小さなものとは、アルコールやスナック菓子類、ファストフードなどの加工食が典型です。

それに、いくら体にいいものでも、同じものばかりを食べ続けるのはやめましょう。完全無欠の食べ物はありません。それぞれ、いい点と悪い点を持っています。ですが、食べるものを複数組み合わせることによって、悪い働きをお互いにキャンセルすることができますので、まんべんなく食べることが大きなポイントになります。

ただ、人は生きるためだけに食べるのではないというのも真実だと思います。大切なのはバランスです。健康オタクになってしまっても、目標に向かうストレスが重圧となり、自己治癒力は低下してしまいます。「おいしく食べる」心がけも大切なのです。

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岡本 裕先生(おかもと・ゆたか)
1957年大阪生まれ。e-クリニック医師。大阪大学医学部、同大学院卒業。卒業後12年あまり、大学病院、市中病院、大阪大学細胞工学センターにて、主として悪性腫瘍(がん)の臨床、研究にいそしむ。著書に『9割の病気は自分で治せる』『9割の病気は自分で治せる2【病院とのつき合い方編】』『9割の病気は自分で治せる【ストレスとのつき合い方編】』(以上、KADOKAWA)、『22世紀。病院がなくなる日』(飛鳥新社)など多数。

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「カラー版 図解 9割の病気は自分で治せる」
(岡本 裕/KADOKAWA)

文庫で大好評を博したベストセラー『9割の病気は自分で治せる』3部作のエッセンスを抽出し、読みやすく再構成したベスト版。自分の力で健康を保つための考え方&方法が満載です。

 
この記事は書籍「カラー版 図解 9割。の病気は自分で治せる」(KADOKAWA)からの抜粋です

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