「老眼が進んできちゃった・・・」と嘆いている人、いませんか? 実はそれ「ふだんの食事」を変えるだけで、改善するかもしれません。老眼にドライアイ、緑内障など、40代から気にするべき目の不調は「目の栄養不足」が原因の1つなんです。そこで、今回は話題の新刊『眼科医がすすめる 目の不調を感じたら毎日食べたい料理』(平松類・KADOKAWA)より、目の不調の原因や、目に必要な栄養素、目のために毎日食べたい料理のレシピなどを連載形式でご紹介します。
目の老化現象「白内障」
ゆで卵が加熱で白くなるように水晶体が加齢とともに濁る
白内障の症状は、全体にぼやっと見える、淡い色が見えづらくなるなど。例えばガスコンロの火。黒いコンロで背景が黒、炎が青だと青い炎が見えづらくなります。うっかり袖口を入れて火がつくことも。また、文字自体は大きくても、色がうすいと判別しづらくなります。
白内障は、加齢により水晶体のたんぱく質が変性して濁る病気です。
水晶体は透明ですが、年齢とともにさまざまな刺激で変性します。卵の卵白をイメージしてみてください。透明な卵白は自由に形を変えることができますが、ゆでて白くなると形を変えることができません。卵白が熱で変化するのと同じで、水晶体が劣化して固くなると、自力でピントを合わせることが難しくなるのです。だから白内障にかかると、老眼も進み、他の目の病気を引き起こすことにもつながります。
加齢に加えて目をこする&触る行為が危ない!
加齢のほかに、紫外線やブルーライトなどの刺激もありますが、意外と知られていないのが、目のこすり過ぎ。目をこする行為は、繊細で小さな器官の目にとって打撲と同じです。目をこすり過ぎて、10代でも20代でも白内障手術をすることもあるほどです。
目のダメージは主に生活で決まります。目をこする生活、紫外線をよく浴びる生活、こういう生活で目のダメージは増えていきます。
一方で目の回復は食事で決まります。白内障に効果的な栄養素はルテイン。アントシアニンや、ビタミンCも有効です。これらは抗酸化作用が強く、積極的に取り入れれば、ダメージを消去してくれます。
ダメージを減らし、回復を促す。ダメージを消去してくれる抗酸化物質を積極的にとることが、白内障に欠かせない生活習慣なのです。
目を「こする」行為は殴られたことと同じ
目は柔らかくデリケートな器官です。まぶたをついついこする習慣は、白内障などの原因になります。かゆいから軽くこすっているつもりでも、目を大きくへこませたり、ゆがませたりする危険があります。そういう小さなダメージが蓄積して目の病気を引き起こすことに。
では、かゆくなったらどうするか? そういうときは冷やしてください。アトピーや花粉症などアレルギーの方はつらいと思いますが、「できるだけ目をこすらない」と心に留めておいてください。
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3章構成で、老眼やドライアイなど「目の不調」の解説から、目に優先的に届くルテインなど「目に必要な栄養素」の解説、そして「目のために毎日食べたい料理」レシピが60種以上(!)、季節ごとに紹介されるなど「目の不調が心配な人」は必携の一冊です