酢玉ねぎはすでに常備菜、保存食として年間通して作っている、という方も多いかもしれません。毎日食べても飽きないおいしさなので健康のためにも続けやすく、いつもの料理にちょっと足すだけという手軽さ。常備していないともの足りないという人も。今回は、酢や糖類の種類を変えてバリエーションがアップした酢玉ねぎです。それぞれに使う調味料の持つ効果+玉ねぎ+酢のトリプル効果! また風味の違いも楽しめる多彩な酢玉ねぎをご紹介します。基本の酢玉ねぎを参考にアレンジしていきます。
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塩分ゼロ!ミネラル豊富!黒砂糖酢玉ねぎ(↑)
50gあたり30kcal 塩分0.0g
ミネラルが豊富なため甘みが強調されるので塩は不要。基本の酢玉ねぎのはちみつを黒砂糖60gに替える。
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アミノ酸が豊富!黒酢酢たまねぎ(↑)
50gあたり39kcal 塩分0.3g
黒酢はアミノ酸、なかでもうまみ成分のグルタミン酸が多く、仕上がりが口当たりのよい酢玉ねぎになる。基本の酢玉ねぎの酢を黒酢に替える。
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米酢より酸度が1.5倍アップ!ワイン酢(↑)
50gあたり37kcal 塩分0.3g
米酢より酸度が高いワイン酢玉ねぎはさっぱりとした味わい。赤・白どちらのワイン酢でもおいしくできる。基本の酢玉ねぎの酢をワイン酢に替える。
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軽やかな甘みが魅力!砂糖酢玉ねぎ(↑)
50gあたり32kcal 塩分0.4g
はちみつで作る基本の酢玉ねぎより、甘さが軽くなるのが特徴。体内での働きは、はちみつと同じ。基本の酢玉ねぎのはちみつを砂糖60gに替える。
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胃腸の弱い人におすすめ!りんご酢酢玉ねぎ(↑)
50gあたり37kcal 塩分0.3g
りんご酢はりんご果汁を原料に酢酸菌を作用させ、発酵熟成したもの。酸味がマイルドで胃腸の弱い方におすすめの酢。基本の酢玉ねぎの酢をりんご酢に替える。
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村上祥子(むらかみ・さちこ)さん
料理研究家・管理栄養士。1942年、福岡生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。食材の持つ力で健康寿命の延伸を図る研究に関与。同大学にある「村上祥子料理研究資料文庫」で50 万点の資料が一般公開されている。公式ホームページはこちら。