脳と体を若々しく保ち続けるために! 前頭葉がイキイキする「インターネット」の活用法

健康で長生きするために重要なのは、自立した生活を送り続けること。そのためには、脳と体を若々しく保ち続けることが必要となってきます。今回は「前頭葉がイキイキする! インターネットを味方にした生活」を実践する方々を紹介します。

【前回】筋力・体力の低下を防ぐ「5つの習慣」。精神科医が教える「脳から若返る方法」

前頭葉がイキイキする

インターネットを生活の味方にしましょう

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溝井喜久子さん
88歳 @kikutomatu フォロワー 約10.7万人
著書に『何がいいかなんて終わってみないとわかりません。』(KADOKAWA)など。

溝井喜久子さんがツイッターを始めたのは76歳のとき。

投稿する内容は、毎日の食事や日常の何気ないことがほとんどです。

「戦争体験をつぶやくと、フォロワー(※)が5000人も増えました。自分の体験を残す方法があると知り、うれしかったです。介護や嫁姑などについて書くと若い人からも共感が。思ったことを言っていいと気付き、ラクになりました」

ツイッターの魅力を聞くと、「知り合いがたくさんできること」と即答。

つぶやきに共通するのは、「自分のために生きよ」という強いメッセージ。

その思いや歩んできた人生が、溝井さんらしい言葉となり共感を集めています。

「これからツイッターを始めるなら、まずは投稿を読むだけで十分。やってみるとこんなに簡単なのかと拍子抜けしますよ(笑)」

※そのツイッターを読むために登録している人。読者登録のようなもの

ツイッターを楽しむ3カ条

1.つぶやきに前置きは不要

ツイッターは、140字という字数制限があるのが特徴。「おはようございます」のひと言でもいいのです。

2.人が嫌がることはしない

世界中の誰とでも会話を楽しめるツールだからこそ、他人が傷つくような言葉は使わないのが鉄則です。

3.文章の上手下手は気にしない

文章に自信がなくても大丈夫。その日何を食べたのか記すだけでも十分。料理の写真を載せるだけでもいい。

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スマートフォンやタブレットなどは、部屋別に複数用意しているそう。「いまやっていたことを忘れないように、作業中のものは開いたままにしておくのよ(笑)」と溝井さん。

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川原恵美子さん
75歳 「田舎そば川原」店主
YouTubeチャンネル登録者数 約44万人

料理上手なユーチューバーおばあちゃんと話題の川原恵美子さん。

インターネットとは無縁の生活を送ってきた川原さんですが、「何十年も作ってきた料理を誰かに伝えたい」との思いがきっかけとなり、YouTubeでの動画配信を始めたそう。

しかし、作り慣れた料理でも、動画にするとなると別もの。

「作り方をちゃんと伝えたくて、どうしたら伝わるか何度も考えて、試作を繰り返して、精一杯やらせていただいています」

いまの楽しみを聞くと、「たくさんの人からのメッセージを読むのが楽しいです。私も勉強になっています」という。

視聴者とのやりとりも、"やりがい"につながっているようです。

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本業は、香川県まんのう町にあるそば店。毎朝そばを打つのが日課。

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YouTubeで配信した「ゆでないそうめん」は、再生回数500万回超え。「そうめんはゆでずに余熱で調理するとうま味がギュギュッと詰まって格別なおいしさになる」と川原さん。

YouTubeを楽しむ3カ条

1.見る人の立場で考える

視聴者が作り方に悩まないよう、レシピは撮影前に何度も試作。「分かりやすい」という反響が喜びにつながります。

2.見栄を張らない

長く続けたいからこそ、格好をつけずに自然体で行っています。普段通りだからこそ、いくらでも続けられます。

3.周りの人の力を借りる

自分1人では持っているものに限りがあるので、周りの人にヒントをもらって制作を。チーム戦で作っています。

取材・文/寳田真由美(オフィス・エム) イラスト/藤田ヒロコ 撮影/西山輝彦

 

<教えてくれた人>

こころと体のクリニック 院長
和田秀樹(わだ・ひでき)先生
東京大学医学部卒業。精神科医。高齢者専門の精神科医として30年以上にわたり高齢者医療の現場に携わる。近著『80歳の壁』(幻冬舎新書)他、著書多数。

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『ひとつひとつ、たいせつに。75歳ユーチューバー・恵美子さんが見つけた幸せ術』

(川原恵美子/SBクリエイティブ)

YouTubeチャンネル「田舎そば川原」で、長年の知識と経験から生まれたレシピを発信し続ける川原恵美子さん。たくさんのレシピに隠された秘話、これまでの人生からたどり着いた幸せ術を語った一冊。

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この記事は『毎日が発見』2022年8月号に掲載の情報です。
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