「疲れやすさ」も実は糖質のせい!? 糖質制限のマルチな効果を体感せよ/糖質制限2.0

あなたは「糖質制限」ダイエットをしたことがありますか?そのダイエットは成功しましたか? 実は巷にあふれる「糖質制限」ダイエットの方法は結構ハンパなものが多いのです。

数々のダイエット方法を実践した医師自身による「1日5g以下の徹底した糖質制限=糖質制限2.0」は正確な理論に基づいたシステマチックなダイエット方法。その驚くべき効果を次に体験するのは、あなたです。

※この記事は『ハードワークでも疲れないカラダを作る 糖質制限2.0』(西脇 俊二/KADOKAWA)からの抜粋です。

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疲れやすさの原因も糖質

基礎代謝の低下が招くデメリットは肥満だけではありません。細胞の生成力や、脳内の神経伝達物質の分泌量も低下します。中でも、元気ややる気のモトであるドーパミンの分泌が妨げられます。ドーパミンは、糖質を摂ることでますます分泌量が下がります。
「え? 甘いものを食べると元気になるのでは?」と思われるでしょうか。

たしかに、一時的には元気が出ます。しかしそれが抜けたとき、倦怠感が発生します。お昼にカツ丼などの糖質たっぷりメニューを食べると、てきめんに影響が出ます。
ドーパミンが低下して強烈な眠気が襲い、仕事どころではなくなるでしょう。
ランチ後の眠気や意欲低下は「胃腸に血液が回って頭がお留守になるせい」だとよく言われますが、これは間違い。実際は、糖の影響なのです。

糖質は、交感神経も刺激します。
自律神経の2つの要素、交感神経と副交感神経についてはきっとみなさんもうご存じでしょう。副交感神経がリラックス時に働くのに対し、交感神経は緊張時に優位になります。脈拍や呼吸が増え、消化機能はストップします。

糖質摂取によって交感神経が過度に働くと、不眠やイライラが起こり、さらなる疲労感につながります。責任の重い仕事を担い、中間管理職として上司と部下に挟まれる40代は、ただでさえドーパミン分泌が落ちやすい環境にいます。私生活でも、住宅ローンや教育費、親の介護などでプレッシャーのかかる時期でしょう。

そこに「糖質」という追い打ちがかかるとなると、疲れるなというほうが無理なのです。
カラ元気で頑張りつづけた末に生活習慣病で倒れる、もしくはメンタル疾患で休職する──そんな「燃え尽き」の危険を、我知らず引き寄せてはいないでしょうか?
仕事や家庭の環境を変えるのは難しいですが、糖質なら今すぐ断てます。
身体と心の疲れをリセットするもっとも確実な方法を、ぜひ始めましょう。

 
ダイエット遍歴の末に知った糖質制限のマルチな効力

私と糖質制限とのかかわりは、9年前から始まりました。
きっかけは、兵庫県で崇高クリニック院長を務める荒木裕先生が提唱される「ノンカーボ(無炭水化物)ダイエット」との出会い。

荒木先生が研究されていた糖尿病患者とうつとの関係に、私も精神科医として強く興味を引かれたのです。データを集めつつ、自分でも実践した結果、1カ月で5㎏ずつ減り、3カ月後には17㎏もの減量に成功。急激に痩せたにもかかわらず、スタミナ切れどころかますます活力増進、リバウンドとも無縁。今も、体重変動は1~2㎏に抑えられています。

当初の目的であった患者さんの精神疾患にも、多大な効果を発揮しました。うつだけでなく、統合失調症やパニック障害など、様々な症状が改善し、糖がいかに自律神経やホルモン分泌に強い影響を持っているかを、証明できました。

糖質摂取による脳内麻薬様物質であるβエンドルフィン分泌が抑制されることで統合失調症の幻聴や妄想が消失したり、糖質制限により交感神経優位(緊張・不安状態)から副交感神経優位(リラックス状態)になりパニック障害が改善するなどの結果が出たのです。

このように、糖質制限は単なるダイエット法にとどまらず、心も身体もまるごと健康に向け改善していくマルチな効力を持っています。これは他のダイエット法には見られない特色です。

実は私はこれまで、色々なダイエットを試してきました。
若いころは、徹底したベジタリアン生活を実践。野菜・果物・穀物中心の生活を1年半にわたって続けました。
その効果は──「激痩せ」といってもよいほどでした。それでいて、キリマンジャロ登頂にも成功してしまったくらいの元気ぶり。睡眠時間も2時間半、しかも疲れ知らず。

そういうわけで本人は充実感たっぷりだったのですが、周囲からは「おかしな痩せ方だ」と心配され、最終的には家族の懇願に根負けしてやめました。
今思えば、たしかに異常でした。食べること自体に興味がなくなり、「躁」状態のまま止まれなくなっていたのです。3年、4年と続けていたら、いずれ何らかの不調をきたしていたかもしれません。

はたまた、マクロビオティックに興味を持った時期もあります。
陰陽論をベースに、玄米菜食と独自の調理法を提唱するこの食事法は、一時期大変な人気を呼びました。そこで私も、泊りがけの講座に参加。しかし医師の視点から感じたのは、「代謝が低くなる食生活」だ、ということです。

摂取できる食材が限られているため、代謝が低下し未消化物が停滞しやすいのです。参加者の顔色もどことなく悪いような、活力に欠けるような雰囲気も印象に残りました。
これらはあくまでも私個人の感想ですが、こうした実体験と糖質制限の効果を較べると、やはりこの方法がひときわ優れていることを実感しました。

私自身でいえば、糖質制限のおかげで食後のドーパミン低下がないので午後も元気よく仕事ができ、副交感神経優位となって免疫力もアップするため、風邪やインフルエンザにもかからなくなりました。

 

次の記事「「ハンパな糖質制限」にサヨナラ。1日5g以下の「断糖」で健康な体へ/糖質制限2.0」はこちら。

 

西脇 俊二(にしわき・しゅんじ)

ハタイクリニック院長。弘前大学医学部卒業。1991~96年、国立国際医療センター精神科。 1996~2007年、国立秩父学園医務課医長。1992~2007年、国立精神・神経センター精神保健研究所研究員。大石記念病院(足立区)、皆藤病院(宇都宮)勤務を経て、2009年、ハタイクリニック(目黒区)院長に就任。2010年よりEuropean University Viadrina非常勤講師。2014年よりAyurvedic Medicine Practitioner(California)。 テレビ出演やドラマ、映画の医療監修でも活躍。ハタイクリニック院長就任前からベジタリアンなど多くのダイエット法を試し、糖質制限により3ヵ月で17㎏の減量に成功。セミナーや料理教室を開催し、糖質制限の啓蒙活動を行ってきた。ダイエットだけでなく、糖質制限の効果を利用した治療も行い、多くの患者さんに効果を上げてきた。著書に『ハードワークでも疲れないカラダを作る 糖質制限2.0』(KADOKAWA)など。


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『ハードワークでも疲れないカラダを作る 糖質制限2.0』

(西脇 俊二/KADOKAWA)

医師である著者は専門家の下、マクロビ・ベジタリアン・断食など様々なダイエット法を実践してきたダイエッター。その著者が「本当に」痩せて、なおかつ体力も上げられる「正しい糖質制限」を、正確な理論に基づき伝授します。「控える」糖質制限ではない、「断糖」という徹底した方法は、基礎代謝の落ちる40代の未来を明るいものへと導きます。本書では糖質制限における成功のコツ・失敗の落とし穴を網羅し、正しい理論に基づいた方法を紹介する「次世代」の糖質制限マニュアルです。

 

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この記事は『ハードワークでも疲れないカラダを作る 糖質制限2.0』からの抜粋です

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