切り方で効果が変わる⁉ 冬に嬉しい「しょうが」の健康効果って?

冬の"温活"に、風邪の予防にぜひ摂りたいのが、しょうがです。しょうがが体にいいといわれるのは、辛み成分「ジンゲロール」のおかげ。しょうがの効能やレシピを、管理栄養士で料理研究家の村上祥子さんにおしえてもらいました。

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辛み成分が温活と風邪予防に働きます

しょうがの、特に皮に多く含まれる成分の「ジンゲロール」は加熱するとショウガオールに変化し、どちらもしょうがの辛み成分です。胃液の分泌を増やして食欲増進、消化促進に働き、新陳代謝を促して体を温めます。血行が良くなり体が内側から温まるのは、この辛み成分の働きです。

また、強い殺菌・解毒作用があり、しょうがは解熱・鎮痛剤であるアスピリンの80%程度の解熱作用があるといわれています。特に風邪のひき始めに有効に働きかけます。

しょうがは、毎日の料理だけでなく、ドリンクやおやつにも大活躍。毎日摂って寒さや風邪など、冬の健康対策に活用しましょう。

 
しょうがのうれしい効果

●殺菌作用があり風邪だけでなく、細菌類、食中毒菌、真菌にも働きかける。
●血小板の粘り気を抑えて血液をサラサラに。血栓ができにくくなる。
●「ショウガオール」は白血球の数を増やし、働きを促進して免疫力を高める。
●強力なたんぱく質分解酵素「ジンジベイン」が肉や魚の消化吸収を向上させる。
●揮発性の芳香成分を400種類以上含み、臭や歯周病の予防・改善に働く。
●「ジンゲロール」が血液中のコレステロールを抑制し、血管を若返らせる。

 
チューブ入りのしょうがでもいいの?

チューブ入りのしょうがでも効果を期待できます。チューブ入りのしょうがを利用するときは、生のすりおろししょうがの1.5倍程度の量を目安にするとよいでしょう。

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コツを知って、しょうがをもっと上手に使いましょう

■1片は約10g。親指の先を目安に

レシピでは「1片」や「1かけ」を単位として使います。「1片」=約10g。親指の先から第一関節までくらいの大きさを目安にするとよいでしょう。
● 1片をみじん切り= 約大さじ1
● 1片をすりおろす= 大さじ1/2強
● 1片のしぼり汁= 約小さじ1

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■しょうがの健康効果は切り方で変わる!?

すりおろし > みじん切り > せん切り > 薄切り

しょうがの健康効果は上記の順に高く、すりおろしが最も大きく得られます。

 

■もっと効かせる使い方のコツ

皮は残す
しょうがの辛み成分や香りは皮の近くに多く、なるべく皮付きのまま使います。汚れている部分があれば、スプーンや包丁で皮をこそげるようにします。

すりおろすときは直前に
皮付きのまま汚れた部分をこそげてから、手早くおろします。すりおろしてから
時間がたつと成分が飛ぶので、使う直前におろすのがおすすめです。

繊維の方向に切る
しょうがは繊維が多いので、薄切りやせん切りは、繊維の方向に沿って切ると切りやすくなります。皮に走る筋目に対して直角の方向が繊維の向きです。

 

■余ったしょうがも徹底活用!

冷蔵
牛乳パックや小さい菓子箱などに入れて冷蔵庫のドアポケットで保存するのがおすすめです。1812p033_04.jpg

 

冷凍
使いやすい形に切り、小分けにしてラップで包み冷凍。塊で保存すれば、凍ったまますりおろせます。薄切りやせん切り、みじん切り、すりおろしにしてから冷凍しても便利です。

 

干す
たくさんあるときは干しておくと便利です。薄切りにして2日ほど天日に当てます。そのまま湯を注いでお茶として飲んだり、煮物や煮魚、中華などの料理の薬味に使ったりできます。

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次の記事「しょうがづくしの食卓で冬を乗り切る♪切り方別!しょうがレシピ集(2)」はこちら。
取材・文/石井美佐 撮影/中野正景 

 

 

<教えてくれた人>
村上祥子(むらかみ・さちこ)さん

管理栄養士、料理研究家。福岡県生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。同大学内「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。これまでの著書は345冊、計740万部。

この記事は『毎日が発見』2018年12月号に掲載の情報です。

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