指の第一関節、第二関節が腫れる、曲がる、痛むは要注意!/手指の痛み改善法(3)

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更年期以降に起きる手指の腫れや痛みなどの病気。更年期以降に多い6つのタイプをご紹介します。

こちらのチェックで該当する項目があった人は、早めに受診しましょう。

タイプ1~3については、「「夜間や明け方にしびれが強くなる」「指が腫れてきた」その手指の症状はこんな病気!/手指の痛み改善法(2)」で紹介しています。

【手指の痛み、腫れを起こす代表的な関節症3タイプ】

  

タイプ4【へバーデン結節】

第一関節(指先から数えて1番目の関節)に起こる関節症。赤く腫れたり曲がったりして動きが悪くなります。痛みを伴うこともあり、強く握ることが困難になります。

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第一関節が腫れる、曲がる、痛む

  

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水ぶくれのようになることもあります

<なりやすい人は?>
・一般に40歳代以降の女性に多くみられますが、原因はよく分かっていません。

<治療は?>
・安静
医療用テープなどで患部を固定し、安静を保ちます。日常生活の中でそれほど不便を感じなければ、慌てて治療を進めず様子を見ます。
・薬物療法
症状が強いときは、ステロイド薬と局所麻酔薬を関節に注入します。
・手術
痛みがひどい場合や、変形が進んで日常生活に困る場合は、関節を真っすぐに固定する関節固定術が多く行われます。

  

●タイプ5【ブシャール結節】

第二関節(指先から数えて2番目の関節)に起こる変形性関節症。へバーデン結節と同じように、痛みや変形、腫れが起こります。特に強い痛みを感じる場合があります。

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第二関節が腫れる、曲がる、痛む。第二関節が曲がらなくなると日常生活に支障が起こります。無理のない範囲で指を動かして、動かせる範囲を保つようにしましょう。

<なりやすい人は?>
・一般に40歳代以降の女性に多くみられますが、原因はよく分かっていません。

<治療は?>
・薬物療法
痛みを抑える薬(塗り薬、貼り薬、飲み薬)を使用。可能な範囲で患部を動かすように意識し、関節の可動域を保つことが大切です。ただし、痛みが強い場合は、安静が必要なこともあるので必ず医師に相談しましょう。
・手術
痛みがひどい場合や、変形が進んで日常生活に困る場合は、手術を検討します。主に指の第2関節を人工関節に置き換える人工関節置換術が行われます。関節の動きは保たれます。

  

●タイプ6【母子CM関節症】

親指の付け根の関節(CM関節)に起こる変形性関節症です。進行して重症になると、親指が開きにくくなったり、CM関節の変形が見た目にも分かるようになります。

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「物をつまむ」「瓶のふたを開ける」「雑巾を絞る」「ドアのノブを回す」など、親指に力が必要な動作で、手首の親指の付け根あたりに痛みを感じます。

<なりやすい人は?>
・更年期以降の女性
・家事や仕事などで手をよく使う人
・CM関節を脱臼したり、骨折した人

<治療は?>
・安静
固定装具で親指の動きを制限します。
・薬物療法
NSAIDs(エヌセイズ/非ステロイド性消炎鎮痛薬)など消炎鎮痛作用のある飲み薬、貼り薬、塗り薬を使用。痛みが強い場合は、局所麻酔薬とステロイド薬を関節内に注射します。
・手術
痛みが強い場合や変形が激しい場合は、関節を固定する手術や関節の可動性を温存する関節形成術を検討します。

  

次の記事:「意外! 手指の病気には更年期障害が関係しています/手指の痛み改善法(4)」はこちら。

「手指の痛み改善法」特集すべての記事はこちら

  

平瀬雄一(ひらせ・ゆういち)先生
<教えてくれた人>
平瀬雄一(ひらせ・ゆういち)先生
四谷メディカルキューブ手の外科・マイクロサージャリーセンター長。東京慈恵会医科大学卒業。埼玉手の外科研究所形成外科部長などを経て、2010年より現職。
この記事は『毎日が発見』2017年10月号に掲載の情報です。
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