「ラジオ体操」は子どもの頃に体育の準備運動などで繰り返し取り組んだ身近な体操ですが、いま改めて注目を浴びています。スポーツドクターとして多くのアスリートと関わってきた整形外科医の中村格子先生に、「力を入れるところ、伸ばすところを意識して、ストレッチ効果が高める」ラジオ体操のやり方を、連載形式で徹底解説していただきました! 3回目は「腕を回す運動」をご紹介します。
腕を回す運動
【基本の流れ】
① 両脚をそろえて、腕を胸の前で交差させる。
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② 腕を外側から内側に大きく回し、肩の高さまで上げる。
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③ 腕を内側から外側に大きく回し、胸の前で交差させる。
【意識するポイント】
腕を大きく回して、肩甲骨周りの筋肉を動かします。ゆっくり腕を上げ、顔の前でクロスさせてから、力を抜いて遠心力に任せて腕をストンと素早く落とします。
こんな効果が!
「美しい背中に」
肩甲骨周りの筋肉が鍛えられ、美しい背中をつくります。血行が良くなり、肩こりも改善。
Dr. KAKUKOのアドバイス:肩が上がらなければ前方でOK。なるべく顔の近くで腕を回す
腕はなるべく鼻先近くを通るイメージで、大きく回します。肩が痛くて上がらない人は顔の前方でもOK 。無理をして大きく回すと肩を痛めます。
モデル/中村格子 取材・文/米原晶子 撮影/齋藤ジン イラスト/祖父江ヒロコ