家の中での熱中症予防は「温度28℃・湿度60%」が目安です/熱中症予防の新習慣(3)

この夏は、マスクを手放せないなかでの熱中症対策が欠かせません。「新しい生活様式」に合わせた正しい対策法で、元気に暑さを乗り越えましょう。帝京大学医学部教授の三宅康史(みやけ・やすふみ)先生に、熱中症予防の「室温設定」について伺いました。

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【新習慣】家の中は温度28℃、湿度60%が目安

●風通しを良くする
風のある日は窓を開けて換気をし、室内に熱がこもらないようにします。ただし、最高気温が30℃以上の日は、換気をするとかえって室温が上がるので注意を。

●エアコンや扇風機を使う
冷房や扇風機を利用し、室温を26~27℃に保ちます。寝るときもエアコンは切らずに26~27℃を維持。室温が28℃を超えないように気を付けます。

●窓からの日光を遮る
すだれやブラインド、緑のカーテン、日差しを遮断するフィルムなどを利用して、日光が直接部屋に入らないようにします。

●打ち水をする
打ち水をすると、水が蒸発するときの気化熱で地面の温度が下がります。マンションは、ベランダに打ち水をすると効果的。朝や気温が下がる夕方に行います。

《エアコンの設定温度 こだわり過ぎはキケンです》

家の中での熱中症予防は「温度28℃・湿度60%」が目安です/熱中症予防の新習慣(3) 2008_P050_003.jpg一般的に、熱中症を防ぐ室温は28℃といわれています。しかし、エアコンの設定温度を28℃にしても、室温が30℃を超えていることは珍しくありません。温度計で測定して室温が28℃を超えている場合は、設定温度を下げましょう。

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取材・文/オフィス・エム(寳田真由美) イラスト/サノマキコ

 

帝京大学医学部 教授
三宅康史(みやけ・やすふみ)先生
東京医科歯科大学医学部卒業。帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター長、日本救急医学会評議員・専門医・指導医、熱中症に関する委員会元委員長。

この記事は『毎日が発見』2020年8月号に掲載の情報です。

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