なぜマスクの中が臭くなる? これからの時期、知っておきたい「マスク口臭の予防法」

日本私立歯科大学協会が行った「歯科診療」に関する意識調査によると、「マスクをするようになって、自分の口の臭いが気になるようになった」人は約4割。マスク着用が日常のいま、どんな対策が有効なのでしょうか。そこで今回は、松本歯科大学歯科保存学講座教授の亀山敦史(かめやま・あつし)先生に「マスク口臭」についてお聞きしました。

pixta_81366229_S.jpg

コロナ禍でマスクの着用が当たり前となり、口の臭いが気になるようになったという人が増えています。

「唾液は本来無臭ですが、会話をすることなどでマスクに付着した唾液には、口の中にいる多くの雑菌が含まれています。そのため、雑菌が作り出す臭い成分が唾液とともにマスクに付着。さらに、付着した唾液が呼気で温められて唾液中の水分が蒸発するため、臭い成分が濃縮され、口の臭いが強くなったと感じてしまいます」と、亀山先生。


口臭の原因は?

口臭のほとんどは、粘膜からはがれ落ちた垢や唾液などに含まれるたんぱく質が、口の中にいる細菌によって分解・発酵される過程で出るガスです。口臭の素となるガスには硫黄成分が含まれており、不快な臭いを発します。

2112_P098_01.jpg

口臭は、起床時に最も強くなる

口の臭いは唾液の分泌に影響されます。睡眠中は、唾液腺が刺激されないため唾液の分泌量が減少。加えて、口内の雑菌が徐々に増え始めるため、起床時は一日の中で最も口臭が強くなります。就寝時に口呼吸になる人は、さらに口の中が乾きやすく、雑菌も増えやすいため、非常に口臭が発生しやすくなります。

2112_P098_02.jpg

予防方法は?

朝食を取る
朝食を抜いて、空腹のまま過ごしていると、起床時の口臭の強さがその後も持続されやすくなってしまいます。

口を潤す
口が乾くと口臭が出やすくなります。気付いたときに水や緑茶で口を潤すよう、心がけるようにしましょう。

口臭ケアグッズを活用
マウスウォッシュとブラッシングを組み合わせて使用を。「塩化セチルピリジニウム(CPC)」という成分は、口の中の雑菌を減らすのに有効。「塩化亜鉛」「グルコン酸銅」は口臭の原因となるガスと結合し、臭いを発生しにくくします。


では、どのような対策ができるのでしょう? 

「まずはどんなときに口臭が出やすいかを知ることが大切です。口臭のレベルは一日の中で大きく変動しますが、特に空腹時は唾液の分泌が少なくなることから、強くなります。また、緊張しているときや運動時、疲労時も強くなります」

日常的にできる対策は、第一に口の乾燥を防ぐことだと亀山先生。

「食事を取れば唾液が出ますし、食べ物を飲み込む際は、口の中の雑菌や口臭の素となるたんぱく成分も共に飲み込むため、口臭レベルは一気に低下します。気付いたときに水分を摂ることも有効。他に、市販の口臭ケアグッズの利用も効果的です」

ただし、歯周病や粘膜の炎症などが原因で起こる口臭は、適切な治療が必要です。

口臭が気になる人は、歯科のある大学病院や、口臭の専門外来のある医療機関で、相談してみるといいでしょう。

取材・文/オフィス・エム(寳田真由美) イラスト/坂木浩子

 

<教えてくれた人>

松本歯科大学歯科保存学講座教授
亀山敦史(かめやま・あつし)先生
松本歯科大学病院副歯科病院長・息フレッシュ外来主任。日本口臭学会 口臭治療専門医。口臭治療に関するスペシャリスト。

【毎日が発見ショッピング】「片付けで子どもを救おう古着ボックス」

 

manaita.jpg

断捨離で社会貢献!あなたの「片付け」がワクチン寄付につながります。 洋服や服飾雑貨を送ると開発途上国の子どもにワクチンが届けられる【片付けで子どもを救おう古着ボックス】 お買い物割引券付きなのでお得に楽しくお片付けがはかどりますよ!ぜひチェックしてみてくださいね。

▶詳細はコチラ!

この記事は『毎日が発見』2021年12月号に掲載の情報です。

この記事に関連する「健康」のキーワード

PAGE TOP