こんな症状があったら注意! 「睡眠時無呼吸症候群」を自宅で検査できるって本当?

フランスベッドは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査キットを自宅に送り、誰でも簡単に検査を受けられるスクリーニングサービス(※)を、7月1日に開始しました。病気の早期発見や治療に役立つと期待されています。そこで今回は、フランスベッド株式会社 メディカル営業推進部 リハビリ医療器推進課の加藤和義(かとう・かずよし)さんに「睡眠時無呼吸症候群」についてお聞きしました。

※スクリーニングとは、ふるい分けの意味。ここでは、病気の可能性がある人を見つける検査のこと。

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睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠中、10秒以上の無呼吸状態(10秒以上気道の空気の流れが止まった状態)を何度も繰り返す病気。

一晩(7時間の睡眠中)に無呼吸状態が30回以上、または1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸症候群です。

こんな症状があったらご注意!

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者数は推定400~500万人ですが、そのうち治療中の人は10分の1程度。

SASになると、日中の眠気や倦怠感の他、居眠り運転の原因になったり、心筋梗塞や狭心症、脳卒中、糖尿病などのリスクも高まります。

フランスベッドが始めた自宅でできる検査は、機器を装着して眠るだけで血液中の酸素飽和度を測定するもの。

開始2週間で100件以上の申し込みがあったといいます。

「睡眠中、一定時間呼吸が止まると血液中の酸素飽和度が低下します。その回数で、SASかどうかの判断を行います。呼吸が停止した回数によって、重症度も分類されます」と、同社の加藤和義さん。

検査キットを返却すると、2週間程度で検査結果が届きます。

「SASの疑いありと判定された場合は、医療機関リストを同封します。まずは精密検査を受け、医師の診断を仰いでください。重症の場合はCPAP装置を使った治療(機械で圧力をかけた空気を鼻から気道に送り込み、気道を広げて睡眠中の無呼吸を防ぐ治療法)が中心になりますが、軽症の場合は横向き寝により改善することも。寝具の見直しも一つの方法です」

SASは体重増加や加齢で発症することもあります。

日中の強い眠気や起床時の頭痛の他、家族から大きないびきや呼吸の停止を指摘されたことがある場合は、一度検査を受けてみるといいでしょう。

自宅でできる検査

検査は、腕時計ほどの大きさの検査機器を装着して眠るだけ。違和感も少なく簡単です。

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申し込む

 インターネットのページで申し込みます。価格:5,500円(税込)

検査する

 検査キットは指先にセンサーを装着するパルスオキシメーターという機器で、本体を腕に  巻き付けて行います。睡眠中の血中酸素飽和度や脈拍数を測定します。

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指先につけるセンサーはばんそうこうで固定を。最低5時間以上測定します。

結果通知

 検査キット返却後、2週間ほどで検査結果が届きます。

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取材・文/オフィス・エム(寳田真由美) イラスト/坂木浩子

※2022年10月の改定に伴い、配信時から情報を一部更新しました。

 

<教えてくれた人>
フランスベッド株式会社 メディカル営業推進部 リハビリ医療器推進課
加藤和義(かとう・かずよし)さん
1990年、入社。入社時より在宅医療器関連の業務に携わり、在宅酸素、CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)、吸引器などの呼吸疾患関連医療機器を中心に担当。

フランスベッド無呼吸 検査

問い合わせは、フランスベッド電042-349-5420(リハビリ医療器推進課)へ。

この記事は『毎日が発見』2021年9月号に掲載の情報です。

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