「ラジオ体操」は子どもの頃に体育の準備運動などで繰り返し取り組んだ身近な体操ですが、いま改めて注目を浴びています。スポーツドクターとして多くのアスリートと関わってきた整形外科医の中村格子先生に、「力を入れるところ、伸ばすところを意識して、ストレッチ効果が高める」ラジオ体操のやり方を、連載形式で徹底解説していただきました! 12回目は、2回目でも登場した「腕を振って脚を曲げ伸ばす運動」。前回と別のポイントをご紹介します。
腕を振って脚を曲げ伸ばす運動
【基本の流れ】
① 両腕を体の前で交差させ、かかとを上げる。
▼
② 腕を横に振りながら、脚を左右に曲げ伸ばす。
▼
③ 腕を振り戻して交差させ、かかとを下ろす。
【意識するポイント】
(2)の体操と同じ。腕を振りながらひざの曲げ伸ばしをする手足の運動。かかとを上げたまま腕を開きますが、なるべく左右のかかとをつけたままにすると、ふくらはぎに効果があります。
関連記事:「「美脚&小尻」に♪ ラジオ体操「腕を振って脚を曲げ伸ばす運動」のやり方/医師が解説!ラジオ体操(2)」
こんな効果が!「美脚&小尻に」
脚とお尻がキュッと締まります。自然と体幹も鍛えられ、全身の血行が良くなります。
ラジオ体操Q&A
Q.いすに座ったままでもできますか?
A.無理せず、自分ができる動きをやりましょう
元気よくテキパキ動くのが基本ですが、肩や脚が痛かったり、腰痛の人が無理をしたりすると逆効果。動く範囲でOKです。毎日続けることで、どんどん可動域が広がっていきます。特に下肢に筋肉がなかったり、ひざや腰を痛めていたりして立位を保てない人は、いすに座って行いましょう。紹介したラジオ体操と同じ流れで上半身の体操を行います。
モデル/中村格子 取材・文/米原晶子 撮影/齋藤ジン イラスト/祖父江ヒロコ