医師と情報共有!高血圧症の治療サポートアプリが保険適用に【治療アプリ開発の医師・佐竹晃太先生】

医師がスマートフォンのアプリを「処方」して、患者の治療につなげる「治療アプリ」の利用が広がっています。全国1000以上の医療機関(※)で利用できる、高血圧の治療をサポートするアプリについて話を聞きました。

※生活習慣改善に注力している医療機関はhttps://cureapp.co.jp/productsite/ht/media/list/で探すことができます。
※この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年12月号に掲載の情報です。

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高血圧症向け治療アプリとは

高血圧症の患者が、毎日、朝と夜に測った血圧を入力した上で、キャラクターと対話をしながら、高血圧に関する知識を学んだり、降圧に役立つ行動を習慣づけるもの。医師の処方で利用ができ、6カ月のプログラムになっています。

<必要なもの>
・スマートフォン
・医師による処方コード

<金額(6カ月間のプログラム)>
1カ月830〜2,490円(保険適用時)
※初回のみ別途420円。その他、初診・再診料等の診察費用も別途発生。

治療の流れ

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ステップ1 (約2週間)高血圧の知識を学ぶ
高血圧についての知識を、1回約5分、全14回の動画で学習。

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ステップ2 (約1カ月)血圧に良い行動の実践

減塩、減量、運動、睡眠管理、ストレス管理、節酒のカテゴリ順に、患者ごとに血圧に良い行動をアプリが提示。それを患者が実行する。

<提示する行動の例>
・うどん、ラーメンの汁を飲まない
・寝る前2時間は食べない
・20分間ウォーキングする
・6時間以上の睡眠をとる
・気分をリフレッシュする など

ステップ3(期間を区切らず継続する)血圧に良い行動を習慣化

自分で決めた行動目標に対して、アプリの力を借りながら実践を繰り返す。習慣になることで、血圧目標達成を目指す。

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効果は、12週間で、血圧が8.8mmHg低下(起床時)、8.5mmHg低下(就寝前)など


 

<教えてくれた人>

株式会社CureApp(キュア・アップ)代表取締役社長・医師
佐竹晃太(さたけ・こうた)先生

慶應義塾大学医学部卒業。日本赤十字社医療センターなどで臨床業務に従事、呼吸器内科医として診療に携わる。2012年より中国、米国の大学院に留学。14年CureAppを設立。高血圧症をはじめ、治療アプリの開発に尽力。

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