お風呂上りに常温の水を1杯!腸の働きを整える「入浴法」

「最近やせにくくなってきた」「手足のむくみが気になる」・・・。実はこうした悩みは「腸の健康」を保つことで、解決できるかもしれません。というのも腸は、食べ物を消化吸収して便を作るほか、質のよい血液をつくる工場のような役割も果たしているからです。そこで、日本で初めて「便秘外来」を開設した"腸のスペシャリスト"による話題の書籍から、「腸」が本来のチカラを発揮してくれる「1分でできるメソッド」を連載形式でお送りします。

※この記事は『医師が教える 1分腸活』(小林弘幸/自由国民社)からの抜粋です。

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お風呂はぬるめに15分が理想

入浴は、「一瞬で体調を整える」のにもってこいの方法です。バスタイムは体の汚れを落とすだけでなく、1日の疲れを癒し、心地よい睡眠に入る準備をする時間でもあります。バスタイムをうまく活用して、自律神経のバランスと腸の働きを整えましょう。

腸の働きを整えるためにもっとも理想的な入浴法は、「39~40℃のちょっとぬるめのお湯に15分つかること」です。さらに詳しくいえば、最初の5分は肩までつかり、残りの10分はみぞおちくらいまでの半身浴にするのがおすすめです。

これがもっとも血流がよくなり、副交感神経の働きを高めるのに効果的。しかも、直腸温度を上げすぎず、体の深部温度を適温に保ってくれる入り方なのです。

40℃以上で、42~43℃を好んで入る人もいますが、医学的な見地からするとかなり熱くて危険です。交感神経を急激に刺激し、体に負担がかかります。また、長時間の入浴も脱水症状を引き起こしてしまうので注意しましょう。

入浴前後に水分補給すると脱水症状の予防になります。とくにお風呂から上がったら必ずコップ1杯の水を飲むようにしてください。ただし、冷え過ぎたものはNG。せっかく温まった腸が冷えてしまうので、常温でいただきましょう。

みなさんの中には「面倒だからシャワーだけ」という人もいるかと思います。でも、夜の入浴がシャワーだけでは体が温まらず、副交感神経の働きが悪くなって、質のよい睡眠がとりにくくなります。

体が冷えて血流が悪くなると腸も冷えて、動きが悪くなります。冷え性の人に便秘の人が多いのもこうした理由からです。便秘に悩んでいる人はぜひ、毎日湯船に浸かりましょう。入浴中に腸の働きをよくするエクササイズを行なうのも便秘解消に役立ちます。

●腸の働きをよくするお風呂エクササイズ
お湯の中なら、水圧や浮力などを利用して効率よくエクササイズができます。お風呂上りに常温の水を1杯!腸の働きを整える「入浴法」 1分腸活両脚たおし.jpg

【両脚倒し】
両ひざを立てて座り、バスタブを両手でつかむ。両ひざをそろえて片側に倒して10 秒キープ。反対側も行なう。左右どちらか倒しにくいほうに倒して、さらに10 秒キープ。両ひざを立てて座る。バスタブを両手でつかんでウエストをゆっくりひねり、そのままの姿勢を20 秒キープ。反対側も同様に行ない、左右5 回繰り返す。お湯の中なら、水圧や浮力などを利用して効率よくエクササイズができます。

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腸の秘密から、腸が喜ぶ習慣やストレッチまで、すぐできる「腸活」をわかりやすく紹介

 

 

小林弘幸(こばやし・ひろゆき)

1960年、埼玉生まれ。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。自律神経の第一人者としてプロスポーツ選手、アーティスト、文化人のパフォーマンス・コンディショニングの向上指導に携わる。また、順天堂大学に日本で初めての便秘外来を開設した“腸のスペシャリスト”。「聞くだけで自律神経が整うCDブック」「医者が考案した長生きみそ汁」などベストセラー多数。「ごごナマ」(NHK)や「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)など、メディア出演も多数。

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『医師が教える 1分腸活』

小林弘幸自由国民社

「腸を整えると、人生が超変わりますよ」。そんな、腸の名医による“腸活”本の決定版。毎朝“腸スイッチ”をオンにして、健康も美容もすべて解決。そんな「1分でできる元気な腸づくり」のアドバイスが満載です!!

※この記事は『医師が教える 1分腸活』(小林弘幸/自由国民社)からの抜粋です。

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